昨日のマーケットは足元の株高の調整安といった動きに。米国株は寄り付きは高い位置でスタートしたものの、その後ジリ安の展開が継続し、引けにかけて下落する展開となった。
先週末から26日27日のFOMCでの1%の利上げの可能性は低くなった流れから株式市場が短期的な調整局面となり上昇する動きとなったが、今週の各国中銀イベントを前に上昇トレンドが続きにくい地合いとなっている。現在は米国で決算シーズンを迎えているがバンク・オブ・アメリカやゴールドマンサックスが予想よりも悪くない数字が出てきており、上昇する動きとなっている。
ドル円は一時138円を割れる動きとなっており、円高というよりはドル安の動きが続いていることがドルインデックスのチャートからわかる。
ユーロドルもドル安の流れを受けて、一時1.0200台に乗せる場面を見られていたが、今週木曜日のECBを控えて上昇トレンドは続きにくい状況。
昨日はロシアのガスプロムが、現在点検を行っている天然ガスのノルドストリームでガス供給は保証できないという書簡を欧州のエネルギー企業に伝えていることがユーロの重しとなった。欧州企業にとって、ロシアからの天然ガス供給がストップするのは致命的な打撃を与えるため、ロシアとしても切り札とも言える戦略なことから、21日の点検完了の時点でどうなるかは注目しておきたいところ。
仮想通貨市場はビットコインは続伸しており、23,000ドル手前まで上昇する動き。
仮想通貨の中でもイーサリアムの上昇が大きくなっておりマージの大型アップデートが9月18日で決定したことが背景か。注意点は今後スケジュール変更したただけでも下落する可能性があるため、ニュースで上下に振れそうな展開となりそう。
オプション市場でもビットコインは上方向を見る向きが増えてきているため、短期的には下落したら拾って行く方向で問題にないか。ドルインデックスの下落とビットコインの価格は逆相関になりやすく、ドル安が進行する中でのビットコインの上昇という動きも整理する中では一つのポイント。
まだトレンドが上昇トレンドに転換したと考えるのは時期尚早なので、大きなトレンド感は修正する必要はないが、長期的なトレンドはそろそろ底打ち反転を考えているところもあるため、下落したタイミングでは現物を積んでいく予定。
イーサリアムの他にもイーサリアムクラシックの上昇幅が大きく30%以上の上昇を見せていたり、仮想通貨市場全体が久しぶりに大幅上昇しているのは仮想通貨ユーザーにとっては少し嬉しい動きだろう。
ポジションに変更はなくドル売りの通貨ペアを探している状況。
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中島 翔
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