昨日のマーケットは日銀の政策変更の可能性が警戒されているのか円高圧力が再燃。
スイス中銀が予想外に利上げを行っており、これまでリスク回避資産だった通貨にも上昇圧力がかかる中、本日の日銀政策会合を控えて日本国債の上昇に歯止めがかからない動きになっている。日中には日本国債10年は0.25%を突破して0.34%まで上昇してきており、日銀が上限としている0.25%を突破。日米金利差が縮小し、ドル円は大きく下落し、クロス円はドル円に連れ安となった。
米国株式市場も前日のFOMC後の反発は継続せず大幅下落し、NYダウは3万ドル割れの水準へ。NASDAQも4%と大幅下落しており、株安に歯止めがかからない状況になってきている。
米国債金利も昨日は大きく低下しており10年金利で3.20%と大幅に低下。
金利低下も米ドル安に繋がっており、ドル円の下落幅が大きくなっている状況で、134円台から132円台まで急落する動きとなった。
これまでは利上げ圧力や日銀の緩和スタンスからクロス円が上昇していたが、足元これまで続いていた方向性が修正されそうな動きになりつつあり、この動きが加速するとクロス円はさらに大きく低下する可能性が出てきている。
また昨日はイギリス中銀であるBOEが1.25%と0.25%政策金利を引き上げており、ポンドは大きく上昇。イギリスは引き続きインフレ懸念が強まっていることを示しており、さらに行動する用意があることをコメントしたことでポンド高圧力が強まっている。
仮想通貨市場も株式市場に連れ安となっており、ビットコインは30,000ドル台まで再度下落。
アルトコインも総じて急落する動きとなっており、どのリスクアセットもいいとこなしの1日だった。
仮想通貨市場のニュースとしては大手ヘッジファンド「Three Arrows Capital」が追加担保を入れることができずポジションを清算されたとのニュースがあり、足元の価格下落により追い込まれている様子がわかる内容となっている。また先日急落の引き金となったセルシウスも救済措置が取られるか注目されていたが、救済は否定的なことが報じられており、引き続き出金停止となる中今後の動向が注目される。
現在のポジションは変更しておらず、現在は株式市場含めて中期的な方向性を考えている途中。エントリーするにはなかなかリスクリワード的に合わない位置と感じるものが多いため、新規で参入していくことはしっかりと考えながら分析していきたいところ。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら
中島 翔
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- 脱炭素に向けた補助金制度ー東京都・大阪府・千葉県の事例 - 2024年10月22日
- 韓国のカーボンニュートラル政策を解説 2050年に向けた取り組みとは? - 2024年10月7日
- NCCXの特徴と利用方法|ジャスミーが手掛けるカーボンクレジット取引所とは? - 2024年10月4日
- Xpansiv(エクスパンシブ)とは?世界最大の環境価値取引所の特徴と最新動向 - 2024年9月27日
- VCMIが発表したScope 3 Flexibility Claimとは?柔軟なカーボンクレジット活用法を解説 - 2024年9月27日