昨日のマーケットはECB理事会が行われ、7月より0.25%の利上げを行う方針を決定した。
EUはエネルギー価格の高騰と食料品価格の上昇が進んでいることに対応した形となっているが、一方で欧州全域における景気の回復がそこまで進んでいないことから、米国に比べて緩やかな利上げ方向の戦略となりそうな印象。ラガルド総裁はインフレ動向次第ではより利上げスピードを速めることを発言しており、ユーロ圏のインフレ次第ではユーロ高にさらに振れる可能性があることは頭に入れておきたいか。EU圏内での問題はギリシャ等国債市場に脆弱性があるような国々も多く、利上げを行うことで一気に売り込まれる懸念があるという点があるため、強気で利上げができないという背景がある。
ユーロは一時上昇したがNY時間に下落する格好となり、ユーロドルは1.0600台前半まで下落している。
米国市場は本日のCPIの発表を控え株式市場は大幅反落。ドル円は一時134円のストップロスをつけて133円台前半まで下落していたが、押し目買いのニーズは強く134円台半ばまで反発する展開に。
しかし本日のCPIでは大きく変動しそうな状況から、ドル円は経済指標次第で再度下落する余地があると考えている。ドル円は4時間足でダイバージェンスが発生しており、その辺りも気になっているため、もしもCPIで上方向に推移するようであればついていかずに静観したい。
ドル円の高値目処は上方向に抜けた場合2002年の高値である135.10付近となるため、そのあたりでは売りがしっかりと入ってくると予想している。
上海では再度ロックダウンが始まっている地域もあるようで、原油価格の上値の重さに繋がっているようにも見えるが、原油価格が下落する場面では押し目買いで買うのが今はセオリーだろう。
仮想通貨市場は特に大きな動きもなく推移しており特段コメントするような内容もない状況。
足元はビットコインのレバレッジレシオが低下しており、イーサリアムも同様に低下方向となっている。
足元イーサリアムを下落方向で見る向きが増えてきており、次にビットコインと同様に動き始めた方向についていくというのが無難だろう。それまでは動くまで待っておけばいいという環境か。
ポジションは変えておらずEURUSDロング、CHFJPYショート、日経、S&P500指数、NASDAQ、英FTSEショート、中国A50ロングは継続。
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中島 翔
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