昨日のマーケットはクロス円が軒並み上昇。ドル円は一時134円台半ばまで上昇しており、黒田総裁の発言を受けてから投資家は遠慮なく日本円を売り続けている。ユーロ円もECBのタカ派姿勢が強まってきている中、政策金利の引き上げを織り込むような動きとなっており、144円台に一時到達。
米国債金利では10年が3.00%を超えてきたため、株式市場が反落する動きとなっている。米ドルも上昇していたが、昨日は欧州通貨、オセアニア通貨ともに上昇していたことでドルストレートの動きでは大きな動きにはならず。
足元の日本円の動きは、日本円を資産として保有することに対して疑問を持たざる得ない動きとなってきており、円安が進むことによって海外からのインバウンド需要を大きく取り込めることや、日本の不動産は海外から見て相当割引されているように見えるため、海外からの資金が流入する可能性があるだろう。
本日はECB理事会である程度利上げを行うことは織り込まれているが、0.5%も次回で視野に入るような発言がラガルド総裁から出てくるとユーロは更に上昇する可能性があるため注意。一方で予想通りとなったら一旦は調整も入りそうな状況からECB前に無理にエントリーを行う必要はないだろう。
また今週は10日に米国CPIが発表される。この数字は今後の利上げスタンスが継続されるのか、また年後半は落ち着いてくるのか判断するための重要な経済指標の一つのため、ここまではマーケットも動きにくいか。
一方で7月からは株式市場は夏枯れ相場となってくるため、上昇余地というのは限られる可能性があることから、目線は短期的には下方向で維持しており、8月あたりで下落する局面があれば、年後半に向けての上昇に備えたいと考えている。
ニュースとしてはステートストリート銀行がクレディ・スイスを買収する可能性が報道されており、買収資金でスイスフランが必要となるとの思惑からスイスフランが上昇する動きが出ている。
戦略としてはドル円をここからロングで更に攻めていくというのは難しいと考えており、この辺りからはショート目線で切り替えていきたいと考えていることからドル円をショートエントリーは少しチャートから模索したい。
仮想通貨市場は引き続き特に大きな変動はなく、狭いレンジでビットコインは推移。
1,000ドル程度で上下に行ったりきたりしており、短期のトレーダーは振り回されているが、ここでトレードする必要は全くないと考えているため、動きが出たら更に積み増すか、損切りをするかは考えたい。
アメリカではビットコインの200ドル程度までの利用については非課税にするとの内容が出てきており、これはいいニュースか。また日本では現在新規通貨を上昇する際に半年程度待たされるという問題があるが、現在新規上場を行う場合は事前審査はしないという方法が取れないか模索する動きが出てきている。日本の現在のスピード感は日本の仮想通貨市場が海外に置いていかれている一つの要因のため、これが進んでくれると日本でも新規通貨の上場が大きく進むだろう。
現在のポジションはGBPUSDのみ損切りを行っており他は変わらず。
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中島 翔
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