先週末のマーケットは米国株が大幅高。注目されていたPCEデフレーターの数字で足元のインフレ鈍化の兆しが見えていることが安心材料となり、株式市場は大きく反発。コアPCEも対前年比4.9%と2ヶ月連続で鈍化しており、インフレ進行に歯止めがかかるか重要な時期となってきている。
S&P500のセクター別をみると、足元落ち込んでいた一般消費財セクターの反発が大きくなってきているのがわかる。
米国債金利やドル円の位置はそこまで変わっておらず、あまり大きな材料もない状況。足元の変化としては7月までの連続0.5%利上げは既にマーケットでは織り込み済であり、足元の反発は年後半から来年にかけての利上げスピードの鈍化が表れているか。来年は利下げの可能性も指摘されているため、一旦は株式市場をショートで保有していた投資家の巻き戻しが出ている程度と考えており、腰の座った買いのフローは出ていないように見える。
そのため米国株は再度二番底を形成するように調整すると考えているため、短期的には戻り売り目線。不安要素としては原油が上昇し続けており、コモディティ関連の価格の上昇も続いていることから、インフレが綺麗に鈍化するかはまだ余談を許さない状況。
為替市場は豪ドルが堅調な地合いとなっており、コモディティ価格の上昇の恩恵を受けているような展開となっている。本日米国市場は休場となっており、今週は雇用統計も週末あるため注目。
仮想通貨市場は引き続きビットコインはレンジ内での値動きに終始。
29,000ドル台でウロウロしているが、短期的な投資家のフローをみると上方向で見ている投資家が多い様子。オプション市場でもコールオプションが物色されており、幅広いストライクで買われていることから、ビットコインはここで止まるかどうかが大きなポイントになってきている。
また仮想通貨市場ではSTEPN銘柄のGSTや特にbGSTの崩壊が凄まじく、借金をしてSTEPNを行っている人もいたことから、典型的にバブル崩壊がしたという動きとなっている。
ポジションはEURUSD、AUDUSD、AUDJPYロングは保有してGBPUSDのみ利益確定済。日経平均とS&P500指数のロングは保有しているが一旦本日利益確定予定。
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中島 翔
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