昨日のマーケットは米国債金利が急低下する中、米ドルが続落する展開。
株式市場はNYダウはプラス圏で引けるもNASDAQは2%超の大幅下落となっており、ハイテク関連は引き続き上値が重い展開となっている。特に昨日はアメリカのスナップショットが業績見通しを引き下げたことにより40%超の大幅下落となっており、上場来最大の値下がりとなっている。スナップショットにつられてソーシャルメディア関連銘柄も軒並み売られる動きとなった。
米国債金利は10年金利が2.87%から一時2.71%と16bpも低下する動きとなっており、金利の低下に連れて米ドルも下落する展開に。
ここ数日は、これまでの米国利上げを織り込みに入っていた動きから反動が来ているようで、金利低下、米ドル安という動きになりつつある。しかし株式市場はなかなか下げ止まらず、マチマチな動きになってきており、個人的には6月にかけて短期的に底を作るのではないかと考えてるが、予想が強気ではないためもう少し様子は見たいという印象。
ドル円は一時126円台前半まで続落しており、一旦125円が視野に入ってきている状況。日本円は米国金利と連動しているというニュースが出ており、米国債金利が低下するトレンドが続いてくるとドル円も下落するような相関ととなっている。
ドル円はレポートにもこれまで記載している通り、短期的には売り目線で見ているが、節目としては125円付近で一旦ロングエントリーを行いつつ、利益確定は早めに行いたいところ。
昨日は米国で新築住宅販売件数が発表されており、2010年10月以来の大きな落ち込みを記録している。また原材料の高騰から在庫不足によって販売価格は上昇しており、引き続きアメリカの住宅市場は価格の上昇と金利の上昇からの買い控えが進んでいる様子。
仮想通貨市場は上値が重い展開が続いており、ビットコインは29,000ドル台で横ばいの推移。ビットコインの取引所残高は22日まで増加傾向が短期的に続いていたが、足元は再度減少傾向となっている。
少し嫌な動きをしているのがレバレッジレシオで、価格が上昇しない中レバレッジレシオだけは上昇してきており、ファンディングレートがプラス圏となっているところを見ると短期的に30,000ドルアンダーを押し目と見たロングポジションが積み上がっているが、上昇しきれていないという状況が読み取れる。
取引所のポジション動向を見ると、昨日はショート優勢になってきているため、一旦下を攻めて来る可能性はある可能性があることには注意したい。
ポジションはEURUSDとAUDUSD、GBPUSDのロングを保有。また日経平均とS&P500ショートも保有している。仮想通貨は短期的には保有しておらずMVとSOL、BTCは長期的に保有する予定。
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中島 翔
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