昨日のマーケットは中国の経済指標が軒並み大幅悪化したことを受けて一時アジア時間に株式市場が下押しする展開。
中国の4月小売売上高は前年同月比-11.1%で市場予想の2倍の落ち込みとなり、若干増加が期待されていた鉱工業生産指数も-2.9%と予想以上の悪化を見せたことで、日本株や豪ドルの下落に影響した。米国株は一時寄り付きから上昇する動きも見せていたが引けにかけて失速。NY連銀製造業景況指数の予想外のマイナス数値も影響した。
金利が上昇しているわけではないものの、引き続き下落トレンドの流れが継続していると考えた方がまだいいかもしれない様子で、半導体関連は特に下落幅が大きかった。
原油も1バレル111ドルまで上昇しており、100ドル以下の水準では買っていくべき水準になりつつある様子。インフレが落ち着くためには90ドル付近まで低下してもらいたいのが本音だが、引き続きロシアからの禁輸を考えるとなかなかすぐには下落してこない印象。
またアメリカでもセクター別にみるとエネルギー関連銘柄のセクターは大きく上昇してきており、これまではクリーンエネルギーに軸足を移しつつあったが、短期的に供給不足に陥っているエネルギー関連のセクターが選好されている状況。
本日はアメリカの小売売上高の発表の後にパウエル議長の発言もあるため、ここは注意しておきたい。
ビットコインは3万ドルを挟んだ展開が継続。一時株高に併せて32,000ドルを伺う展開となっていたが、数日の株安の動きを受けて失速しているものの、下記のチャートの通り三角保ち合い上方向突破後になんとかサポートラインで支えられている格好となっている。
ビットコインは個人的にはBitfinexの大口の買いが積み上がっていることを懸念しているが、現在はその積み上がりが止まっているため、このポジションが減少するかどうかを注目している。
そこまで大きなニュースはなく、取引所のポジション動向は短期的にはショートに傾いている様子。ビットコインのセンチメントを測るための指標やGoogleトレンドを見ても2020年あたりの水準まで下落しており、ツイートの数も大きく減少してきていることから、一旦調整局面が終わり、興味が薄れていることを示している。
ポジションはユーロドルのロングを継続。AUDUSDロングは検討し始めており、NASDAQのショートを昨日エントリー。ビットコインのロングは利益確定で終わっており、再度どこでロングエントリーするかどうか検討中。中長期的なMVトークンとSOLの保有に変化はない。
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中島 翔
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