2022.4.28 マーケットレポート【ビットコインはどこで反転するのか】

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昨日のマーケットは米国株は寄り付き上昇してスタートするが上値が重い展開。米国債金利は10年金利が2.84%まで上昇する中で、ドルインデックスは5年ぶりの高値をつけていたが、その後は落ち着いた展開に。ドル円も本日の日銀政策会合を控え黒田総裁がイールドカーブコントロールを修正するかどうかに注目が集まる中、128円台前半での推移が継続している。

マーケットの注目は、ロシアが欧州に対して天然ガスの供給を停止したことで、ドイツの経済成長に大きく影響を与える懸念が出ている。このニュースが発表されたことで欧州の天然ガス価格は一時20%以上急騰する場面もあり、ロシアが最後の切り札とも言える天然ガスを利用し始めたことに欧州は強い反発をしている状況。

ユーロも下落トレンドが止まらず対ドルで1.05台半ばまで下落してきており、パリティとなる1.00ドルという水準も意識する投資家が増えてきている。

個人的には短期的にはユーロは下押し圧力がかかっているため、一旦ポジションは切って保有していないものの、政策金利の引き上げスピードがアメリカと比較して早くなると想定しているため、ユーロドルのロングは長期的には検討したい。しかしスワップポイントが大きくマイナスとなるためこの点は注意が必要。

ビットコインは一時38,000ドルを割れていたが39,000ドル台まで自律反発しており、そこまで大きく動いておらず、引き続き株式市場がどちらに動くかで変動しそうな状況。

個人的にはビットコインは40,000ドルアンダーからの売り圧力は短期的にはかかりやすいが、長期的には上方向の視点は変わらず。

その理由としてはまず、価格が上昇しない中でもレバレッジレシオは上昇しており、短期的なポジションが積み上がっている様子がみて取れることだ。

次に、保有期間別の損益分岐点は40,000ドル付近の次が10,000ドル前半と大きく損益分岐点のギャップがあり、ここから売り込まれる余地はあまりないのではと推測される。

清算データをみる限りでも、足元ロングポジションが清算されている様子がみられることから、レバレッジレシオの高まりはロングポジションがストップロスとなっていることがわかるため、レバレッジレシオが調整するまではロングでエントリーしにくいと感じている。

仮想通貨市場のニュースとしては中央アフリカがエルサルバドルに次いで世界で2番目にビットコインを法定通貨として認めるというニュースが流れている。

ポジションはドル円のロングを保有。GMTショートは昨日の上昇で一旦撤退しており、JASMYは利益確定済み。日経平均株価のショートとNASDAQショートは戻り売り待ち。

本日は日銀政策会合があり、クロス円が動く可能性があるためお昼は注意か。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12