先週末のマーケットは株式市場がマチマチな動き。NYに入るまでは先物主導で下落していたが、引けにかけて下げ幅を縮小させ、NYダウは小幅高、NASDAQは下落と異なる動きとなっていた。米国債金利は一時売られる展開となったが、再度買い戻される動きとなり金利低下する動き。
NASDAQは金利の上昇を背景に上値が重かった様子。ドル円も一時金利上昇によりドル高地合いから135円台まで到達するも、綺麗に頭を叩かれた形となり、134円台まで戻される展開に。一時133円台まで突っ込む動きも見せており、値幅としては上下に動く展開となった。
引き続きFRB高官が発言しており、総じてタカ派的な発言が多く、市場はFRBがこれまで伝えてきた年内の利上げはないという言葉を信じるように見通しを修正し始めており、その動きが金利や、スワップ市場、そしてドル高に影響している。
現在気になる動きとしては米国の実質金利が上昇する中、株式市場は実質金利の動きを無視して楽観的に底堅く推移していること。ここがあまりにも乖離した場合、その後の値幅が大きくなりやすいことから投資家としては注意したいところと言えるだろう。個人的にはこれから何かしらイベントが発生した場合でも下方向での動きが出やすいことから、株式市場も引き続き下落方向でのポジションを維持している。
イギリスでは小売売上高が発表され、市場予想に反して+0.5%の上昇となった。しかしイギリスの消費者の購買意欲は低下の一途を辿っており、光熱費が家賃を上回る世帯が出る等景気後退は避けられないという経済状況となっている。
今週は24日にPCEが発表されるため、アメリカ最後の注目指標と言えるだろう。
仮想通貨市場は底堅く推移しており、ビットコインは再度25,000ドルをトライする動きとなるも、24,000ドル台での推移が週末は継続。
個人的には買いの材料がなく米国株が急落すればビットコインも下落しやすい環境と言えるが、トレンドが上昇トレンドに転換したと考えて、下落したところはしっかりと拾っていきたいと考えている。また現物でも小口でビットコインを保有するウォレットが増加しており、再度少しずつ残高を増やしていきたいという投資家が増加しているようにも見える。
仮想通貨市場のニュースでは日本でもいよいよCBDCの実証実験が始まるということになっており、デジタル通貨が日本でも浸透できるかどうかのスタート地点に立ったと言えるだろう。
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中島 翔
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