先週末のマーケットは株式市場が上昇。ハイテク関連のNASDAQは米国債金利が上昇する中しっかりと上昇してきており、金利に弱いセクターであるにも関わらず昨年の売られすぎからの見直し買いが入ってきているか。
ドル円は130円台を一時回復する動きとなっており、一旦日銀の金融政策の変更期待は短期的に薄らいでいる様子。昨日は黒田総裁がダボス会議にて発言を行っており、持続的なインフレを目指すには金融緩和を引き続き強く進めていかなければならないとコメントし、現在の金融政策を変更することはない意志を示したことが円安の背景となっている。
ドル円のフローとしては127円台をバックに投資家はロングで攻めている状況。
日本は昨日消費者物価指数が対前年比で4.0%の上昇と記録的な上昇となってきており、このインフレを軽視していいのか疑問の声も上がり始めているが、何も対策が取られない場合は名目賃金も引き上げられないと実質所得の大幅な低下から、日本国民の懐事情は冬の時代にどんどん近づいてくるだろう。
昨日はFRBのウォラー理事が金融政策は景気抑制に十分な水準に近づいているとの発言が株式市場で好感された様子。またカンザスシティー連銀のジョージ総裁もアメリカは急激なリセッションを回避できるとのコメントも出てきており、株式市場は楽観的なコメントに反応しやすいような動きとなっていた。
アメリカではGoogleの親会社であるアルファベットが従業員を全体の6%に当たる12,000人を解雇すると発表しており、大きなレイオフとなった。今週からはアメリカで決算シーズンとなってきており、ハイテク関連銘柄の発表が日々発表されるため、大型株の決算内容次第で株式市場にボラが出やすくなってくるだろう。
仮想通貨市場は大幅上昇。ビットコインは一時23,000ドルを突破しているが、21,000ドル台で短期的なショートを積み上げたものの上方向のストップロスで上昇幅が拡大した様子が、レバレッジレシオやショートカバーの清算数からも読み取れる形に。
現物市場でも再度買ってくるフローが見られ始めており、底を打ったという見方が広がりつつある状況。
ニュースでは仮想通貨関連企業のジェネシスが破綻申請を行ったことや、FTXのCEOが再度FTXを仮想通貨取引所で再開させることを意図するコメントを出していたことが話題となっている。
【関連記事】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
仮想通貨取引を始めるなら
中島 翔
最新記事 by 中島 翔 (全て見る)
- 脱炭素に向けた補助金制度ー東京都・大阪府・千葉県の事例 - 2024年10月22日
- 韓国のカーボンニュートラル政策を解説 2050年に向けた取り組みとは? - 2024年10月7日
- NCCXの特徴と利用方法|ジャスミーが手掛けるカーボンクレジット取引所とは? - 2024年10月4日
- Xpansiv(エクスパンシブ)とは?世界最大の環境価値取引所の特徴と最新動向 - 2024年9月27日
- VCMIが発表したScope 3 Flexibility Claimとは?柔軟なカーボンクレジット活用法を解説 - 2024年9月27日