先週末のマーケットは株式市場が上昇。
米国債金利も上昇する中、米ドルは対主要通貨に対して弱い地合いが続いており、ドル円に関しては127円台まで急落する動きとなっている。クロス円は先日の読売新聞の報道から今週行われる日銀政策会合で政策の見直しが行われ、YCCの撤廃の可能性があるのではないかとの思惑が強い様子で、円高圧力がかかりやすい状況か。
しかし読売新聞の内容は短期金利の上昇を抑制するというもので、緩和方向で修正したいという内容であるため、少数派の意見となるが、この点は修正される可能性が高いのではないかと感じている。ドル円は下方向でストップを調整しつつここからは中期的には買い上がる方向でいいのではないかと想定しているためロング方向で目線を変更仕掛けている状況。
ミシガン消費者信頼感指数は予想以上の数字を見せ、また1年先に期待インフレは2年振りの水準に低下しており、消費者のインフレ期待も徐々に低下している様子。ミシガン消費者信頼感指数を受けて、株式市場は後場堅調な動きとなった。
市場は年内の利下げ期待を残している状況だが、FRBは市場の声には耳を貸してない状況で、市場と中央銀行の目線にギャップがあるのは今後の値動きが発生する材料となることから、この点がどのように修正されるかは考えておきたい。
IMM先物ポジションでは日本円のショートが再度縮小方向に転じており、先週火曜日以降円高がさらに加速したため、日本円のショートはかなり現在縮小しているものを予測される。今週の日銀政策会合での政策変更でYCCの撤廃議論が進むのかどうかという点はマーケットが警戒している点だが、万が一撤廃して急速に円高が進んだ場合はそれ以上円高が進行する材料がなくなるという点を意識しておきたい。
仮想通貨市場は大幅続伸。やっと相場が動き始めたという状態となっており冬の時代がやっと明けるか期待されるような動きとなっており、ビットコインは21,000ドル台を突破する動きが見られている。
足元は短期的なショートを巻き込んだストップロスの買いの圧力も強かったようだが、チャートからはどこかで買いたいと考えてもおかしくない形状になりつつあり、ショートで15,000ドル台を狙うのは少し難しくなってきたと捉えている。
ファンディングレートもプラス圏で推移しており、一旦ロングが積み上がってきている様子が伺える。そのためセンチメントの改善から一旦は短期的に押し目を拾う方針でのトレードがいいだろう。
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中島 翔
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