26米ドルから3米ドルに。Coindeskが、2月23日付けでビットコインの送金手数料についてこう報じている。ビットコイン送金の手数料は、1年半前に比べて大幅に削減された。
ビットコインは仮想通貨のなかで1番の市場規模を持つポピュラーな通貨であるが、その高額な手数料やトランザクションにかかる時間が問題視されることがある。これは、ビットコインが同期して動作する数千台のコンピュータを必要とするソフトウェアであるためだ。BitInfoChartsによると、手数料は昨年12月から1月にかけてピークを迎えた。
今年に入って手数料が下がった1つの理由として、トランザクションを圧縮してデータ量を小さくする技術であるSegWitが、ブロックチェーンの根幹機能を失うことなくブロックチェーンの容量をあけるという最適化を行い、それを大手取引所が採用したことをCoindeskは挙げている。
一方、ビットコインの開発者であるMeni Rosenfeld氏はTwitterで「ビットコイン送金の手数料低下の主な理由は、Segwitの導入ではなく、単純に人々の仮想通貨を購入する熱が落ち着いているということだ。」と呟いた。
この見解は、ビットコインに次ぐ時価総額を誇るイーサリアムも、ここ数カ月間で劇的な手数料の低下を見せた事実によって裏付けられている。ライトコインにも同じことが言えるようだ。
さらに、仮想通貨への期待によるハイプ・サイクルが手数料を引き下げる要因になったのではないかという意見もある。
Segwitの普及率は現時点ではあまり高くなく、手数料が下がっても利用者が減っているのであれば意味がない。しかし、トランザクションの速度を大幅に上げるライトニングネットワークなど、ビットコインの根本的な問題点を解決するテクノロジーの開発が進んでいることも事実だ。今後も注目していきたい。
【参照サイト】Bitcoin Fees Are Down Again: Why It’s Happening and What It Means
【参照サイト】米ロビンフッド 手数料ゼロのビットコイン取引がスタート
【参照サイト】Bitcoin Avg. Transaction Fee historical chart
【関連ページ】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
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