昨年10月、米大手EC企業Amazonが「AmazonEthereum.com」、「AmazonCryptocurrency.com」、「AmazonCryptocurrencies.com」の3つの仮想通貨関連ドメインを取得したことが各社メディアに報じられた。暗号化技術やブロックチェーンに関連する業界では、Amazonがいよいよ仮想通貨市場に参入するのではないかと噂になっている。
Amazon側は上記のドメイン取得に関する正式な声明を出してはいないが、もし参入するとしたら間違いなく仮想通貨市場に変革をもたらす「ゲームチェンジャー」となるだろうと今月20日、Coincodexが論じている。
Amazonが支払い手段として仮想通貨を受け入れるということは、消費者による仮想通貨の大量採用を意味する、とCoincodexは続ける。Amazonは現在、長期的なプロジェクトに重点的に開発者を配置していると見られ、今後独自のブロックチェーン技術を提供する可能性があるという。
Coincodexがあげる根拠としては、Amazonはすでに1,200万以上の商品の販売を行っており、ブロックチェーン技術がその輸送過程を最適化できるかもしれないということだ。サプライチェーンを通じた商品の移動をすべて記録することにより、輸送の効率を向上させる。
そして、もし仮想通貨による支払い方法が導入されれば、国ごとのウェブサイトや通貨両替の必要性がなくなる可能性もある。消費者は高額な手数料を支払うことなく、より高レベルのセキュリティという恩恵が受けられるだろう。
Amazonは、はたして独自のブロックチェーンを開発するのだろうか。そして、どの仮想通貨を導入するのだろうか。彼らが導入するとすれば、ビットコインよりもリップルのようなモデルかもしれないと言われている。Amazonが仮想通貨市場において影響力を持つ日は、そう遠くないかもしれない。
【参照サイト】A Cryptocurrency by Amazon Would Be a Game-Changer
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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