バークレイズ証券株式会社は12月20日、全国15都道府県に分散された33の太陽光発電所のポートフォリオを裏付とした203億円の再生可能エネルギープロジェクトボンドを新たに組成したと発表した。同社によると、日本の再エネグリーンプロジェクトボンドとしては過去最大の発行額となる。今年1月に続いて14件目となり、2017年の第1号案件以降累計の発行総額は1268億円。
名称は「RJ再生可能エネルギープロジェクトボンドXII受益権 /ABL」で発行金額203億円のうち 受益権 (GB)78億円、ABL (GL)125億円。最終償還日は2048年3月20日を予定する。受託者は三菱HCキャピタル信託株式会社
スポンサーはリニューアブル・ジャパン株式会社で、太陽光発電、風力発電、水力発電等、再生可能エネルギー発電所の開発、発電、運営・管理(アセットマネジメント /O&M)など様々な再生可能エネルギー事業を展開している。事業規模は合計61.4 MW(モジュール規模)、CO2排出削減量は年間約3万46トン。
同プロジェクトボンドは、株式会社格付投資情報センター(R&I)から最上位の評価であるグリーンボンド格付GA1と、グリーンボンド原則等への適合性に関してのセカンドオピニオンを獲得。リニューアブル・ジャパン社にとっては12件目のプロジェクトボンド発行(累積1106億円)となる。
バークレイズ証券の投資銀行部門ストラクチャード・ファイナンス部長上田輝久氏は「リニューアブル・ジャパン社の長期運営能力が格付機関および機関投資家に評価され、FIT期間終了後のキャッシュフローを返済原資として取り込んだファイナンスとなった。これは国内プロジェクトボンドで初の試みとなる。引き続き、事業者と投資家のニーズに応え、日本のグリーンファイナンス市場の拡大に尽力していく」とコメントした。
なお、13件目の再エネプロジェクトボンドは22年1月、三重県四日市市山田町の太陽光発電事業プロジェクトに対して組成。名称「RJ再生可能エネルギープロジェクトボンドXI受益権 /ABL」は発行金額40億円、アセットマネージャーはリニューアブル・ジャパン社。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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