米国大手銀行バンク・オブ・アメリカ(Bank of America)は9月19日、分散型台帳技術を基盤とした貿易金融プラットフォーム「マルコ・ポーロ・ネットワーク」への参加を発表した。
同行は世界35か国以上で顧客サービスを展開する当グループのグローバルな金融グループで、長年貿易およびサプライチェーン金融のプロバイダーとして2年連続で英金融誌ユーロマネーで北米のベストデジタルバンクに選ばれた実績も持っている。コインデスクの報じるところによると、同行はブロックチェーン技術を活用した分散型貿易金融プラットフォーム「マルコ・ポーロ・ネットワーク」に参加し、今後顧客により良いサービスを提供していきたい意向だ。
ブロックチェーン企業R3とTradelXによって開発されたマルコ・ポーロ・ネットワークは、R3のブロックチェーンプラットフォーム「Corda」上で運用されている。同ネットワーはブロックチェーンを活用した分散型貿易金融プラットフォームで、リアルタイムでの取引や貿易金融の透明化、スマート化、アクセスの向上を目指している。同ネットワークには25強の世界中の銀行が参加する他、マスターカードも9月に加わっている。
同行のグローバルトランザクションサービス部門の国際取引&サプライチェーンファイナンス責任者Geoff Brady氏は、「新しいテクノロジーによりクライアントの透明性を高め、従来の紙ベースの不透明なプロセスよりも、より簡単にかつ効率的になるだろう」と述べいるとのことだ。またR3のCEO、David E. Rutter氏は「金融市場の変革に伴うブロックチェーンテクノロジーのユースケースは増えてる。同銀行が同ネットワークに参加することで、テクノロジーを通じて貿易金融の変革をする我々と一緒にさらに成長することを願っている」と語っている。
ブロックチェーンプラットフォームを活用することで、貿易金融やサプライチェーンなど、取引の効率化だけでなくコスト削減や透明性が向上される。金融機関が顧客に対し新しいイノベーションの提供に向け取り組む中、ブロックチェーンのユースケースのさらなる拡大が期待されている。
【参照記事】Bank of America joins the Marco Polo Network to tackle trade finance challenges
立花 佑
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