米インターコンチネンタル取引所(ICE)傘下のBakktは21日、来月12月9日からシンガポールのユニットを介したビットコイン先物取引の開始する。Bakktの現金決済(USD)ビットコイン先物契約は、ICE Futures Singaporeに掲載され、ICE Clear Singaporeによって決済が行われる。両社は共にシンガポール金融庁の承認を得た機関である。
これまでは、シカゴ・マータンカイル取引所(CME)が現金決済のビットコイン先物取引を提供する唯一のプロバイダーであった。CMEは来年1月13日に、ビットコイン先物オプションの開始を計画しているが、Bakktはそれに先駆け12月9日、オプション契約についてもローンチする計画があるという。
Bakktは9月23日より、ビットコイン現物先物サービスを開始しており、今月初め、1日最大1,533万ドルを記録した他、10月25日には過去最高値である1,250万ドルを超えたと報告した。11月12日の同社のアナウンスメントで、機関事業向けのカストディサービス開始の予定がある他、2020年前半にローンチを目標としたスターバックスとの提携による仮想通貨の消費者向けアプリと、オンライン決済の開発も発表している。
ICE FuturesおよびClear Singaporeの社長兼COOであるLucas Schmeddes氏は「現金決済先物は、アジアや世界の投資家に、ビットコイン市場での利益を拡大させヘッジを提供する資本効率の良い方法だ」と話している。
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