アマゾンジャパン合同会社は、経済的な影響を受けた施設・団体の子供の新生活をサポートするため、4月30日まで「Amazon『みんなで応援』プログラム」内に特設コーナーを設け、支援を呼び掛けている。アマゾングループは、世界各国で社会貢献に積極的に取り組んでおり、日本ではAmazon「みんなで応援」プログラムを2020年11月から開始した。これは、各地の250以上の各種団体・施設が希望する物資の「ほしい物リスト」をAmazonのサイト上で公開し、プログラムの趣旨に賛同した人がリストから商品を購入すると、応援物資としてAmazonから届けられる仕組みだ。
新型コロナウィルス感染症による影響が一年あまり続き、各地で支援を必要としている団体や施設の状況も深刻になっている。「施設への支援の減少の他、アルバイトの減少による施設の学生たちの生活状況の悪化など様々な課題に直面しており、新生活の準備で出費が増えるこの時期には、さらに経済的な負担が増す」と同社は指摘する。みんなで応援プログラムは支援物資を必要としている団体や施設と、応援したい人々を繋ぎ、支援の輪を広げたいとしている。
サイトでの支援の流れは、はじめに支援する団体・施設を選び、ほしい物リストを確認。通常の買い物と同じように、贈りたい商品を選んでカートに入れ、支援先の住所を選択して商品を購入。同社から団体・施設に商品が贈られる。
3月23日、東京都板橋区の児童養護施設「まつば園」で、贈呈式が行われた。同日は同社からAmazonギフト券を贈呈、同園は子供たちのお礼の手紙を代読した。ギフト券を贈る理由として、同社は「子供たち自身にインターネットでの買い物を体験してもらい、テクノロジーを活用し、新たな一歩と自立の一助になれば」と話す。同園では施設のサポートのもと、Amazonギフト券でのオンラインでの買い物体験を行い、社会勉強の機会とする考え。同社では、プログラムについて今後、参加を希望する団体・施設をさらに募っていく予定だ。

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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