管理職の43%は自社によるグリーンウォッシュに罪悪感を感じる。英調査

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英国のソフトウェアおよびサービスプロバイダーAdvanced社の新しい調査「Advanced 2021/22 Trends Report」(英国1,078名の企業の決定権者が対象)によると、対象者の43%は自身が所属する会社はグリーンウォッシュを行っているという罪悪感を感じていることがわかった。

また、18-24歳の若年層は雇用主の環境への取り組みをより冷ややかに見ている。従業員は上司が環境目標の達成(37%)よりも利益の増加(47%)を優先していると考えているという。

今回の調査では、18〜24歳の回答者56%が、自分の会社がグリーンウォッシュを行っていると答えた。また、若年層のうち、自組織のカーボンフットプリントを理解していると答えたのは83%で、全年齢平均の69%よりも高く、若年層は環境問題をよく理解しているという結果を得られた。こうしたことは、彼らが地球や社会にとって正しいことを行い、前向きな変化に取り組む企業との連携を望んでいることを示している。

Advanced社CEO のGordon Wilson氏は、次のように述べた。「環境問題は誰にとっても重要ですが、若年層は常に関心を持ち、地球に良い影響を与える企業で働きたいと思っています。ESG方針とそれを確実に実行するための戦略を持つことは、従業員だけでなく顧客や投資家を惹きつけ、サプライヤーやその他のステークホルダーから信頼を得るために不可欠です。企業はこの問題に先手を打つべきです。英国政府は、グリーンウォッシュを行っている企業を厳しく取り締まるでしょう」

英国の競争・市場庁(CMA)は9月、企業に対して、2022年1月までに環境に関する主張を法律に遵守するよう警告した。企業が法律に違反しないように「Green Claims Code」も発表した。

しかし、悲観的な数字ばかりだけでなく、ある程度の進展も見られる。同調査によると、約半数(47%)の企業が、温室効果ガス排出削減のために組織が行っている対策を従業員や顧客に説明している。具体的には、46%が照明の効率を高め、41%がクリーンエネルギーに切り替え、38%がサプライヤーと協力して省エネルギーに取り組んでいる。また、3分の1(34%)がオフィスを縮小し、32%が植樹などのカーボンオフセットを行っている。

その他の主な調査結果は以下のとおり。

  • 37%が、ESGを今後1年間のビジネスの優先事項とすると回答。昨年の21%から増加した。
  • 59%が、ESG評価の測定にソフトウェアを使用。
  • 28%が、日常業務の中でカーボンフットプリントツールを利用と回答。
  • 47%が、ビジネスリーダーの最も重要な特徴は、積極的に環境活動を奨励することと回答。

【参照プレスリリース】Message from Advanced (oneadvanced.com)

※本記事は、世界のサーキュラーエコノミーが学べるメディア「Circular Economy Hub」管理職の43%は自社によるグリーンウォッシュに罪悪感を感じる。英調査より転載された記事です。

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