ブロックチェーンとSDGsを結びつけたクラウドファンディング「SPIN」の全貌

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クラウドファンディングはインターネットを活用して資金を調達する手法ですが、最近ではWeb3の技術を活用した新しい形の支援やクラウドファンディングが増えてきています。

その一つが、株式会社Freewillが運営する「SPIN」です。海外からの支援も可能なこのプラットフォームでは、ブロックチェーンやAIの技術を導入し、寄付金の使用先が透明になるよう工夫がされています。SPINでは現在、コーヒー栽培に不可欠なシェードツリー(コーヒーの成長を助ける木)となる果物の木を植樹するクラウドファンディングプロジェクトが展開されています。

今回は、この「SPIN」にて展開されるコーヒー植樹プロジェクトについて、そしてブロックチェーンを用いた支援のメリットや注意点について解説します。

目次

  1. コーヒー植樹プロジェクト「BIKAS COFFEE VILLAGE」とは
    1-1. 人と自然に配慮したコーヒー栽培
    1-2. コーヒー植樹プロジェクトの発起人
    1-3. 目標金額達成毎に農家への植樹を実施
    1-4. プロジェクト概要
  2. ブロックチェーンやAIを活用したストーリーファンディング「SPIN」
    2-1. ストーリーを通じて支援者を引き込む
    2-2. 寄付の追跡が可能であり透明性が確保
    2-3. 社会的貢献度をスコア化
  3. ブロックチェーンを取り入れたクラウドファンディングとは
    3-1. ブロックチェーンがもたらすクラウドファンディングの利点
    3-2. ブロックチェーンを用いたクラウドファンディングの利用者層
  4. Web3クラウドファンディングでも、応援の意志が重要
  5. まとめ

①コーヒー植樹プロジェクト「BIKAS COFFEE VILLAGE」とは


多くの人々に愛されているコーヒーですが、地球温暖化の影響により病害が増え、収穫量が減少する問題が指摘されています。この問題は「コーヒー2050年問題」とも呼ばれており、その名の通り、2050年までにアラビカ種の栽培地が約半分に減少すると予測されています。これが現実となると、私たちがいつでもコーヒーを楽しむという日常が脅かされる可能性があります。

この問題を解決するための試みが、発展途上国ネパールの村で行われています。そこでは「アグロフォレストリー」という農法が導入され、複数の作物が一緒に栽培されています。この農法によって、2019年から毎年一度、BIKAS COFFEEが主催するコーヒー植樹プロジェクト「BIKAS COFFEE VILLAGE」が開催されています。

1-1.人と自然に配慮したコーヒー栽培

ハルパン村では、畑や森の中にコーヒーの木を植えています。このように、異なる作物が共生する形式の栽培は「アグロフォレストリー」あるいは「混植」(複数の作物を一緒に育てる方法)と呼ばれます。この手法は、各作物の特性を最大限に活かすための「森を作る農法」です。

ハルパン村では、森や他の樹木の下でコーヒーを育てています。これにより、直射日光が苦手なコーヒーの木が成長しやすい環境を自然に作り出すことが可能です。さらに、家畜の糞尿を利用した有機肥料を使用し、環境を守りながら持続可能で再生可能なコーヒーの生産を追求しています。

1-2.コーヒー植樹プロジェクトの発起人

このプロジェクトは、2019年12月にネパールのハルパン村で生産されたコーヒーをECストアで販売し始めた人々が発起人となっています。その後、2021年9月に東京都文京区江戸川橋に実店舗をオープン。2022年には合同会社BIKAS COFFEEを設立し、同年9月にはネパール第2の都市ポカラにも店舗を開設しました。

そして、これと並行して、「BIKAS COFFEE VILLAGE」の名のもとに、ハルパン村でのコーヒー植樹プロジェクトを2021年から毎年実施。クラウドファンディングを通じて支援者を募り、今日までに200名以上の支援者を集め、250本以上の樹木を植樹することができました。

1-3.目標金額達成毎に農家への植樹を実施

当プロジェクトは、今年からコーヒー農家のグループ「BIKAS COFFEE VILLAGE Harpan(以下BCV Harpan)」と一緒に活動しています。このグループはハルパン村のコーヒー農家の代表、ガンガ・ブジェールさんがリーダーとして選ばれ、品質向上に努める生産者たちが参加しています。

BCV Harpanに参加した農家に対しては、各農家のコーヒー栽培における問題点をヒアリングし、必要な農具を提供します。さらに、グループ内での意見交換やノウハウの共有、問題解決などを通じて、コーヒーの品質向上とハルパン村の発展を目指しています。また、今回のプロジェクトでは、目標金額達成のたびに、コーヒーの成長に欠かせないシェードツリーとなる「果物や野菜の木」を、BCV Harpanに参加した農家の土地に植樹します。これはサステナブルなコーヒー生産と消費を推進するだけでなく、コーヒーの栽培環境の保全と農家の収入安定化にも寄与します。

1-4.プロジェクト概要

  • 募集期間:4月14日18:00から4月30日23:59まで
  • 活動期間:5月1日から8月31日まで
  • プロジェクトページ:https://spin-project.org/projects/91
  • SDGsテーマ:SDG1 貧困をなくそう、SDG17 パートナーシップで目標を達成しよう
BIKAS COFFEE VILLAGE2

②ブロックチェーンやAIを活用したストーリーファンディング「SPIN」

SPIN
「SPIN」は、「最新ICT技術×地球環境」というテーマのもと、サステナブルな社会の実現を目指す株式会社Freewillが運営するストーリーファンディングサービスです。このサービスは、地球上の「才能」を育て、発展させるためのプラットフォームとして位置づけられています。

2-1.ストーリーを通じて支援者を引き込む

SPIN2
各プロジェクトは、「才能」を取り巻く事実に基づいた物語として表現され、その物語が多くの支援を引きつけることで、「才能」の未来を創造します。これは地球上の価値ある全ての要素をストーリー化し、プロジェクトの発起人と支援者を繋げる役割を果たします。物語は、SNSやアプリ上で配信され、実施者の想いや、「才能」を巡る社会課題、環境問題などが丁寧に描かれます。これにより、ユーザーは共感を覚え、支援したいプロジェクトを見つけることができます。

2-2.寄付の追跡が可能であり透明性が確保

このクラウドファンディングサービスでは、基盤技術としてブロックチェーンが用いられています。これにより、寄付の流れを追跡し、その履歴を明確に表示することが可能となっています。これまでのクラウドファンディングでは、寄付金の活用状況が詳細に確認できず、寄付がどのように効果を発揮したのかを知るのは難しかったのです。しかし、この新しいシステムでは、寄付金の流れやその影響を把握できるため、支援者は自身の貢献がどのように活用されたのかを実感できます。寄付金の明確な追跡が可能なことは、寄付先への信頼性を高める要素となります。

2-3.社会的貢献度をスコア化

SPINでは、各プロジェクトに投じた支援金の流れを、「トランザクション履歴」を通じて明確に見せることで、「見える化」を実現しています。さらに、SDGsの17の目標を基準に、プロジェクトが社会に対してどれだけの貢献をしたのかを「ソーシャルインパクト・スコア」として表示します。これにより、支援者は自分の貢献が具体的に何をもたらしたのかを理解できます。

③ブロックチェーンを取り入れたクラウドファンディングとは

ブロックチェーンは、全ての取引を記録する分散型の台帳であり、これを利用したクラウドファンディングは、透明性の確保、低コスト運用、高いセキュリティ、そして信頼性の向上というメリットがあります。ただし、ブロックチェーン技術を活用するためには専門的な知識を持った人材が必要となります。さらに、多くの人々にサービスを利用してもらうためには、サイトのユーザーインターフェース(UI)が分かりやすく、使いやすいことも重要です。

3-1.ブロックチェーンがもたらすクラウドファンディングの利点

ブロックチェーン技術を用いることで、クラウドファンディングは以下のような利点を享受することが可能です。

まず、取引の透明性が保証されるため、投資家たちはプロジェクトに対する信頼感をより高めることができます。次に、中央集権型のシステムと比較して運用コストが低く、手数料を抑えながら国際的な支援を行い、資金調達の範囲を拡大することが可能となります。また、取引履歴は暗号化技術によって保護され、個人情報や取引履歴が守られます。ブロックチェーンの特性上、取引履歴の改ざんリスクが低いため、技術的な信頼性が高まり、支援者が参加しやすいという仕組みです。

3-2.ブロックチェーンを用いたクラウドファンディングの利用者層

ここでは、ブロックチェーンの透明性と高い信頼性が各利用者に与える影響について具体的に見ていきましょう。

  • 起業家やクリエイター:
    ブロックチェーンを用いたクラウドファンディングは手数料が低く、国際的に支援を得られる可能性があるため、新しいビジネスやプロジェクトの立ち上げ資金を調達する目的で使用することがあります。
  • 大口投資家:
    取引の透明性と安全性が確保されているブロックチェーンを利用したクラウドファンディングは、投資家にとって自身の資金を信頼性高く投資する手段となり得ます。
  • 社会貢献や環境保護に関心のある人々:
    ブロックチェーンの高い透明性により、支援金がどのような問題解決に使われるのかが明確になるため、特定の社会的課題への貢献を望む人々にとって魅力的な選択肢となります。例えば、カーボンクレジットのような仕組みにも適用可能で、その運用管理を効率化することも可能です。

④Web3クラウドファンディングでも、応援の意志が重要

クラウドファンディングは、時に返礼品を受け取るために、また時には単にプロジェクトを応援したいという意欲から購入されることがあります。近年、注目が集まるWeb3のクラウドファンディングでは、NFTが返礼品となるプロジェクトも存在します。

【関連記事】:国内発、農家を支援する「支援DAO」ーNFTを活用する支援の仕組みとその実績、メリット・注意点とは?

難解な専門用語が飛び交うWeb3の世界でも、プロジェクトの背景やストーリーに共感し、応援したくなるという感情はこれまでと同様、普遍的なものです。そのため、ストーリーファンディングサービス「SPIN」は、プロジェクト発起人の思いを大切にしたアプローチをとっています。

また、Web3を活用したクラウドファンディングのもう一つ大きな特徴としては、支援終了後もプロジェクトの進展を追跡可能なことです。自分が支援したプロジェクトが段階的に成長していく様子を見ることができるのは、Web3の魅力と言えるでしょう。

⑤まとめ

本記事では、コーヒー植樹プロジェクト「BIKAS COFFEE VILLAGE」について紹介しました。このプロジェクトは単にコーヒーの木を植えるだけでなく、環境保全に配慮しつつ、農家に安定した所得を提供するために設立されたものです。

このプロジェクトを支援するクラウドファンディングサービス「SPIN」では、ブロックチェーンが基盤として活用されており、その結果、高い安全性と信頼性が保証されています。「SPIN」は、地球に残したい全ての事柄や物事をストーリー化し、プロジェクトの発起人と支援者をつなげることを目指しています。SDGsとも関連性のあるこのプロジェクトに興味がおありであれば、ぜひプロジェクトページをご覧いただければと思います。

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立花 佑

自身も仮想通貨を保有しているWebライターです。HEDGE GUIDEでは、仮想通貨やブロックチェーン関連の記事を担当。私自身も仮想通貨について勉強しながら記事を書いています。正しい情報を分かりやすく読者の皆様に伝えることを心がけています。