【仮想通貨取引所の元トレーダーが解説】エンジンコインが注目される理由

今回は、エンジンコインが注目される理由について、大手仮想通貨取引所トレーダーとしての勤務経験を持ち現在では仮想通貨コンテンツの提供事業を執り行う中島 翔 氏(Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12)に解説していただきました。

目次

  1. エンジンコインの概要
  2. エンジンコインの特徴
  3. エンジンコインが買える取引所
  4. エンジンコインが注目される理由
    4-1. Minecraft(マインクラフト)上のゲームで使われている
    4-2. 世界的大手企業との連携
    4-3. BCゲーム開発に使用されるエンジンプラットフォーム
  5. エンジンコインの今後の展望
    5-1. 次世代型NFTブロックチェーンEfinity(エフィニティ)
    5-2. Coincheck NFT(β版)で取扱う可能性
    5-3. エンジンプラットフォームでBCゲーム開発
  6. まとめ

仮想通貨(暗号資産)エンジンコイン(ENJ)は、2021年3月上旬から4月上旬にかけて800%も上昇しました。今回はエンジンコインの概要や特徴、今後の展望について解説します。

①エンジンコインの概要

エンジンコインはシンガポールのエンジン社が立ち上げたブロックチェーンプラットフォームである「Enjin Platform」で使用される資産(NFT)の裏付けとなる仮想通貨です。

エンジンコイン(通貨シンボル:ENJ)は、2017年11月にイーサリアムベースのERC20規格で発行されました。4月12日現在の時価総額は約3000億円で市場48位となります。

②エンジンコインの特徴

エンジンコインの最大の特徴はNFTの裏付けとなるトークンである事です。NFTは、Non Fungible Token(ノン・ファンジブル・トークン)の略で、日本語で「非代替性トークン」となります。

NFTは一つ一つが独立した価値を持つ唯一無二のトークンとして発行され、デジタルアートやブロックチェーンゲームのアイテムなどで利用されていることが多い規格です。そして、エンジンコインは既に35種類ものオンラインゲームで利用されています。

Enjin Multiverseと呼ばれるエンジンプラットフォームの異なるゲーム間(9Lives Arena、Age of Rust、Bitcoin Hodler等)で、ブロックチェーン資産の使用が可能になっており、より広大なゲーム空間が構築されています。エンジンプラットホーム内でゲームすることで、トークンを稼ぐ事もできます。

③エンジンコインが買える取引所

Coincheck
bitFlyer
エンジンコインは日本でも購入可能です。2021年1月にコインチェックに上場し、2021年3月にはGMOコインが取り扱いを開始しました。

NFT市場の過熱感の中で、わずか3週間に800%上昇し、3月15日に1ENJ=319円の過去最高値を記録しました。今後、より多くの仮想通貨取引所で取り扱いが増えることも期待されます。

④エンジンコインが注目される理由

今なぜ、エンジンコインがこれ程注目を集めているのでしょうか? ポイントを3つ整理しましょう。

1. Minecraft(マインクラフト)上のゲームで使われている

2011年に誕生したMicrosoft社のMinecraftは、テトリスの累計販売数1億7千万本を抜き、売上本数世界一位となったビデオゲームです(2019年5月時点)。

Minecraftは、ブロックでできた仮想空間の中で、ものづくりや冒険が楽しめるゲームです。プレイヤーが自由に動き回り、空間でどう遊ぶのかを自分で決めることができます。ネット上で多くの情報が共有され、作った建造物や遊び方が披露されています。こうした情報をもとに、「自分もこんなものを作ってみたい」と思えることがマインクラフトの魅力です。

そしてMinecraft上でプレイできる「アジュール・スペース・ミステリー(Azure Space Mystery)」では、獲得したNFTを使って「MyMetaverseMinecraft Network」の続編クエストにアクセスできます。この仕組みに、エンジンのプラグイン「EnjinCraft」が使われているのです。

アイテムとNFTを組み合わせることにより、ゲーム内での楽しさが一層増えると同時にビジネス展開も実現していることになります。

2. 世界的大手企業との連携

EnjinCraftは、Microsoftとの提携で実現したブロックチェーンゲーム版のMinecraftです。エンジン社とMicrosoftはEnjinCraft以外にも複数のゲーム上でのNFT発行で連携しています。

また、韓国サムソンの新型スマートフォン発売に合わせて、Enjinが公式パートナーとなる事が発表されたことで注目を集めています。

3. BCゲーム開発に使用されるエンジンプラットフォーム

エンジンプラットフォームは標準的なエンジニアであれば簡単にブロックチェーン(BC)ゲーム開発ができる仕組みになっています。

これはSDKと呼ばれるアプリケーション開発用のソフトで開発に必要なプログラムや API サンプルコードなどがパッケージされており、プラットフォーム上で配布されるSDKを使用する事で、利用が可能となっています。もちろん、個人でもSDKを利用することができ、プラットホーム上に公開することも簡単に出来るようになっています。

⑤エンジンコインの今後の展望

エンジンコインの今後を占う意味でも、どのようなイベントが待っているのか解説します。

次世代型NFTブロックチェーンEfinity(エフィニティ)

2021年4月1日、エンジン社は新しいNFT専用のブロックチェーン「Efinity」の開発プロジェクトの開発資金として、1890万ドル(約21億円)の調達に成功しました。

エンジン社がNFTブロックチェーン開発で連携するPolkadotネットワークは、ブロックチェーン同士をつなげ、分散化された新しいインターネット(Web 3.0)の構築を目指しています。WEB3.0は、現在の中央集権化されたウェブ構造におけるユーザーデータの一極集中やセキュリティの脆弱性などの問題を解決することができます。

EnjinのNFT用ブロックチェーンEfinityが今後、WEB3.0の重要なプラットフォームの一角をエンジンプラットフォームが担えるのかどうか注目されます。

Coincheck NFT(β版)で取扱う可能性

コインチェックのNFTマーケットプレイスである「Coincheck NFT(β版)」は、今後順次取り扱いを拡大する方針です。コインチェックでは既に仮想通貨エンジンコインを売買できるので、Coincheck NFTでも今後、EnjinCraftの取り扱うのではないかという見方も出ています。仮に実現すると、EnjinCraftとの相乗効果により、エンジンコインの需要が増加する可能性があります。

エンジンプラットフォームでBCゲーム開発

ゲーム開発会社とエンジン社の協業により、エンジンプラットフォームとエンジンコインを使ったブロックチェーンゲームの開発プロジェクトが進められています。2021年4月現在、既に40のプロジェクトがエンジンコインを採用することが決まっています。

⑥まとめ

エンジンプラットホームはブロックチェーンゲームのみならず、WEB3.0の中核を担うプラットホームになることが期待されます。

日本のユーザーにとって、コインチェックなどでエンジンコインを購入したり、NFTマーケットに気軽に参加することができます。エンジンプラットフォームの将来性は非常に高いため、投資家としても今から注目してブロックチェーンゲームの世界を知っておいて、損はないでしょう。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12