専門家が解説!Coincheckの積立サービスを活用して資産運用を行う際の注意点とおすすめの手法

証券会社を経て、暗号資産(仮想通貨)取引所でトレーディング業務に従事した後、現在は独立して仮想通貨取引プラットフォームのアドバイザリーや、コンテンツ提供事業を運営する中島翔氏のコラムを公開します。

目次

  1. Coincheckつみたてとは?
  2. Coincheckつみたてを利用するときの注意点
  3. 暗号資産で積立を行う場合のおすすめ手法
  4. 積立は目標金額を決めて行うこと

暗号資産というプロダクトは徐々に世界でも浸透しており、元々は怪しいと思われていたものが、現在ではなくてはならないものという認識にシフトしてきています。

その動きと共に暗号資産に投資をするという動きも一般的になりつつあり、暗号資産のFXは日本でも徐々に認知され始めているのではないでしょうか。これまで法定通貨でFXを行っていた方が暗号資産FXへシフトし、その逆もしかりです。

そして現在では資産運用のための商品の一つとしてポートフォリオに組み込む動きが個人投資家、機関投資家の間で続いており、これから中長期的にどのように資産運用として投資すべきか考える投資家も多くなってきてるでしょう。

ここではそのような日本の個人投資家の強い味方にもなる自動積立システムをCoincheckが提供しているので解説していきます。

Coincheckつみたてとは?

Coincheckつみたてとはその名の通り日にちを決めて自動的に暗号資産を購入してくれるシステムです。ドルコスト平均法という投資手法がありますが、その投資手法を暗号資産でも可能としたシステムとなっています。

また証券会社で多い積立のシステムは毎月何日に自動的に購入するようなものとなっていますが、Coincheckの仮想通貨つみたてサービスは毎日という期間の短さで設定が可能となっています。

これは暗号資産を積み立てしていくことを考えるととても大切な内容です。理由としては、暗号資産は価格が急落したり急騰したり、その後になって値動きが落ち着き、また再度急落か急騰するような動きになるなど頻繁に起きるため、安く購入できるチャンスは月に一度の積立だと難しいと筆者自身は感じています。

そのため1ヶ月1回しか購入できるというシステムよりは、それを30分割にして1日ずつ購入することがおすすめです。

日本では暗号資産FXが暗号資産の取引高の9割を占めている市場ですが、これからある程度資産運用として暗号資産を利用したいニーズが出てくることから、このような積立システムを早期にCoincheckが導入したことはユーザー目線で考えている所作なのかもしれません。

Coincheckで積み立てを行う場合における注意点について解説しておきたいと思います。

Coincheckつみたてを利用するときの注意点

定期的な積立というのは資産運用として利用しやすい手法であり、安定してリターンが出しやすいと言われています。厳密には期間を味方につけてゆっくりと資産を殖やしていくことがメリットと言えるでしょう。

しかし伝統的なアセットクラスであるFX等で積立を行うことと、暗号資産で積立を行うことは意味が異なります。その注意点の意味は下記のチャート2つをご覧ください。まず最初のチャートはドル円の月足チャートです。

ここでのポイントは2つです。まず高値は150円程度、安値は70円台の間で推移しています。つまり毎月積立を行い長期的スパンで積立を行うと、円高ドル安が進行したとしてもどこかで戻る可能性が高いことを示しています。

円高が進行している間は毎月購入していることからブレークイーブンレート(損益分岐点)の位置はどんどん低下していることになるため、その後の円安方向で推移した時に早期にプラスに転じ、また利益が出やすい環境となることは理解しやすいでしょう。

2つ目のポイントはFXにあるスワップポイントです。スワップポイントとは各国の通貨金利の差を利用して金利を享受するものであり、スワップポイントは日々得ることができるものです。つまり金利差から得られる金利分ブレークイーブンは低下していることになります。

スパンを眺めに取って投資を行えばを行うことにより、上記の2点どちらのメリットも享受することができます。

それでは次に暗号資産のチャートをご覧ください。

上記は2014年からのビットコイン円のチャートです。2014年から何十倍にもなっているのがチャートからわかります。当然このような上昇が起きれば大きなリターンが期待できますが、暗号資産の歴史が浅いことから、どこらへんが歴史的な高値であり、安値なのかという視覚的に判断できるラインがありません。

そのためここから何十年下落するということも無きにしも非ずとも言えます。暗号資産という資産の特性上、今後どこまで上昇し、どこまで下落するかという目処はないことから、何が起きてもおかしくないということを理解しておくことが重要です。

極端に言えば、今日現時点から100分の1の価格になっても違和感はなく、ブレークイーブンが低下しているとしても継続的な下落相場になるとなかなかリターンをあげることは難しいことが現状です。

また、ビットコインには金利というのが現在はありません。そのためビットコインをロングして日本円をショートにしたとしても、スワップポイントのような金利は発生しないことから、保有するという期間リスクを取ったとしても価格の変動でしか利益を出すことはできません。これがFXにおける積立と暗号資産を積み立てを行う場合の相違点のため理解しておきましょう。

暗号資産で積立を行う場合のおすすめ手法

暗号資産積立を行う場合は、将来的に価格が上昇することを期待して積立を行うことになります。当たり前ですが、価格が上昇しない限りリターンはありません。

一方で、暗号資産のメリットとして、伝統的なアセットクラスにはない大きな上昇が期待できます。あっという間に10倍になることも現実的にある資産クラスのため、現在トレンドなっている暗号資産に絞って積立をポートフォリオの一部に加えることは手段のひとつとしてはありでしょう。

現在であればDeFi銘柄であるイーサリアム 、そして機関投資家の保有残高が伸びているビットコインは外せない通貨銘柄です。そして積立を行う方法は月に一度の購入方法ではなく、上述したとおり毎日積立プランで積み立てを行うほうがいいでしょう。

この場合、月に1万円を積立を行うと決めた場合は1日333円を積立するということを意味しています。そしてビットコインとイーサリアムの2通貨の割合を均等にするのであれば、1通貨あたり166円程度が積立を行う金額になります。

このように細かく分けると意味があるのか?と感じる方もいるかもしれませんが、投資は焦ってはいけません。積立なので、長期的な視野でゆっくりとしたスタンスで行うことが重要です。近視眼的な見方で積立はできませんので心にも余裕を持ちましょう。

積立は目標金額を決めて行うこと

最後に暗号資産の積立を行う上でトレーダー観点で重要なことは、金利がない分だけFXよりも不利な部分があるにせよ、やはり暗号資産の値動きの大きさです。

暗号資産業界はまだ時価総額30兆円から40兆円規模のマーケットであり、流動性も低いことからどうしても値動きが激しくなってしまいます。しかし、この値動きの大きさを味方につけることができることが暗号資産を積立するメリットであると言えます。

ですが、暗号資産はバブル後に価格が3分の1になった過去もあるように、価格が上昇することもあれば下落も同様に起こりえます。そのため、積立をしながら「ここまで含み益殖えたら一旦利益を確定する」という方法を取り入れると良いでしょう。FXであれば金利もあるため、長期間ゆっくり保有する戦略もありますが、暗号資産の場合値動きの幅で利益を取るしかありません。積立している金額をチェックしながら、利益確定ラインを常に探ることがおすすめです。

価格が下落したタイミングは、再度積立を再開するチャンスです。少々トレーディングタッチが入りますが、そのくらいの作業は投資において必要なものです。

暗号資産は一旦動き始めると恐ろしさを感じるほどの値動きを見せるので、ぜひ積立をしながらその値動きの面白さを体感してみることもおすすめです。その際に役立つCoincheckのつみたてサービスは、長期的な資産形成でもとても強い武器になります。興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12