イーサリアムでは1月14日から18日、4段階目の大型アップデートとなるConstantinople(以下、コンスタンティノープル)の実施が予定されている。イーサリアムの7,080,000個目のブロックでハードフォークは実施される。
イーサリアムは、現在のコンセンサスアルゴリズムPoWからPoSへ移行するために段階的な大型アップデートを行っている。過去には3段階のハードフォークを行っており、バグの修正やスマートコントラクトをはじめとする機能拡張が行われてきた。コンスタンティノープルの実施によって、仮想通貨のマイニングに広く利用される集積回路ASICに耐性のある「ProgPoW」が実装される。
マイニングでは、ASICを利用するマイナーが高いハッシュレートを維持しており、マイナーの寡占化が問題視されていた。ProgPoWによって、寡占化の進む現在のマイニング状況を解消することが可能で、円滑にPoSへと移行する準備を整える。
大手海外取引所のBinanceやOKExは、すでにコンスタンティノープルの実装に入出金などのサポートをすることを発表している。今後には、セレニティのアップデートが控えており、セレニティの実装でPoWからPoSへと完全移行する予定だ。これまでイーサリアムの大型アップデートが近づくと、イーサリアムの価格は上昇する傾向があったため、ファンダメンタルズ要因として仮想通貨投資家から注目されている。
【参照記事】アップデートから見るイーサリアムのこれからと今後
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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