昨日のマーケットは株式市場が反発。流動性が大きく低下している中で、株式市場は欧州、米国ともに反発をしているが、正直この値動きに深い意味はないか。
アメリカでは消費者信頼感指数が発表され、108.3と予想を上回り、4月以来の高水準で推移。しかし明日にはアメリカで重要なPCEデフレーターが発表されるため、この動きがしっかりと続いてくるかは不透明と言えるだろう。
米国債金利は引き続き上昇する中、株式市場が反発しているというのは通常逆なのではないかとも考えられるが、流動性が薄い中の値動きであるため、気にする必要性はないと考えている。
ドル円は132円台まで反発。一時130円台半ばまで下落していたため自律反発の領域といったところ。
短期的にはショートが積まれてしまっており、134円台くらいまでのショートカバーは期待したいところだが、敢えてドル円を上方向でリスクを取るのは、短期的には得策ではないと考えているため、引き続きクリスマスが終わるまでは静観する予定。
一昨日は黒田ショックとも呼ばれるYCCの修正を発表したが、この発表によって日本国債への妙味が高まる動きが国内機関投資家から高まると想定されるため、現在米国債で運用している投資家が米国債を売って日本国債の長期ゾーンを物色する動きが出ると思われる。日本の投資家は米国債の5%程度を保有している大きな投資家でもあるため、このポートフォリオの入れ替えのフローが出始めると、アメリカの金利上昇に繋がることには留意したい。実際に一昨日の日銀の発表を受けてアメリカの20年超の国債に投資を行う投資信託の一部からは1,600億円程度の流出が見られており、投資家のフローに一部同様の動きが見られている。
仮想通貨市場は大きな変動なく推移。

仮想通貨市場のニュースとしては米ビットコインマイニング大手コア・サイエンティフィックがチャプター11を申請したことで急落している。またUniswapが法定通貨で仮想通貨を購入できることが発表された。
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中島 翔

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