UCCホールディングス株式会社は8月25日、「2030年までに自社ブランドを100%サステナブルなコーヒー調達にすること」の達成に向け、世界的な環境団体やサプライヤーとのパートナーシップを強化すると発表した。コーヒー調達のサステナブル化の推進で地球環境の保全と生産者を支援する。
100%サステナブルなコーヒーの調達は、同社が今年4月に策定した「UCCサステナビリティ指針」に掲げる目標のひとつ。目標を定めるにあたり、サステナブルなコーヒー調達について、地球・人・製品の3つのサステナブル要素と、それぞれに対する新たな基準を設定。今後は調達における協働パートナーによる監査のもと、新基準を満たすコーヒー調達を推進していく。
初期パートナーには、Rainforest Alliance(レインフォレスト・アライアンス)、認定NPO法人フェアトレード・ラベル・ジャパン、olam food ingredients“ofi”(オラム・フード・イングリディエンツ、プログラム名AtSource)、Ecom Coffee Group(イーコムコーヒーグループ、プログラム名SMS)と連携。今後、パートナーは増える予定だ。
サステナブルなコーヒー調達基準を満たす製品にはオリジナルのロゴをデザインした。サステナブルに調達されたコーヒー豆を50%以上使用する製品であることを示すと同時に、UCCグループが考えるサステナブルなコーヒー調達の基準をもとに調達されたコーヒーであり、「より良い地球環境、よりよい生産者の生活に繋がるコーヒー豆」であることを消費者に知らせるコミュニケーションロゴとして位置付ける。サステナブルに調達されたコーヒー豆を50%以上使用する製品に表示していく。レギュラーコーヒー、ドリップポッド、飲料など対象製品17品を9月1日から順次発売する。
【参照記事】*1 Bussiness Wire「Citi Launches New Deposit Solutions to Support Clients’ Sustainability Agenda」
【参照記事】*2 ソシエテ・ジェネラル「Societe Generale Factoring launches a range of solutions related to environmental and social criteria」

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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