南アフリカに拠点を置くエネルギースタートアップ企業The Sun Exchange社は、ジンバブエの大手農場施設に太陽光発電とバッテリー貯蔵施設のための費用をクラウドセールで販売し、140万ドルを調達したことがわかった。4月1日、英ロイター誌が伝えている。
今回のクラウドセールは、ジンバブエ最大の果物とタバコ生産メーカーNhimbe Fresh社(ニンべ・フレッシュ)が1.9メガWの太陽光発電と蓄電のインフラのためのマルチフェーズ・プロジェクト。太陽発電セルを購入した投資家は、発電した電気から仮想通貨で賃貸収入が得られる座組となっており、1,700人以上の購入者が集まったという。
The Sun Exchangeは、南アフリカ共和国発のICOプロジェクトで、太陽エネルギービジネスを個人レベルで可能にするために立ち上がった。同プロジェクトでは、投資家は1枚約5ドルの太陽電池をアフリカランド(ZAR)もしくはビットコインで購入。サハラ以南のアフリカの学校、企業、その他の組織にリースすることでリターンを得る仕組みだ。
ジンバブエでは電力供給不足から停電が多発し、多くの企業がより安価で信頼性の高いエネルギー源を求めている。このスキームによりエネルギーコスト全体を最大60%削減でき、二酸化炭素の排出量を年間100万キログラム以上削減できることが見込まれているという。The Sun Exchangeの太陽光発電所への投資家は、20年間にわたって毎月の収入を得ることができ、南アフリカランド建ての推定内部収益率は16.71%になるという。
ビットコインを支払い方法に選択しているのは、1米ドルの100万分の1までのマイクロトランザクションを可能にするユニバーサルな決済システムが必要だったから、とThe Sun ExchangeのCEOケンブリッジ氏は説明している。今後はその他の法定通貨の追加も視野にいれているという。
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