SWIFT、gpiをR3のCordaへ統合する実証実験を開始。DLTと貿易金融のさらなる発展に向けて

国際送金サービスを提供するSWIFT(国際銀行間金融通信協会)が1月30日、ブロックチェーン企業R3の提供するCordaと、SWIFT gpi(global payments innovation)との統合を目指す実証実験を開始した。同社CEOであるライブラント氏がパリで開催されたフィンテックフォーラムにて公表したものだ。

gpiはノストロ口座でのリアルタイムな管理を目指す国際決済サービス開発プロジェクトだ。正確な金額の把握は、余剰な資金の流動性向上に繋がり、潜在的なビジネスチャンスを生むことが期待されている。2017年2月のプロジェクト立ち上げ以来、2018年5月には大手を含む165行以上がSWIFT gpiに参加し、SWIFTの取り扱う外貨送金シェアの80%を占める実績をあげている。

実証実験の初期段階では、gpiとCordaを連携させ、DLT(分散型台帳)取引にgpiのメリットである支払い速度、普遍性、確実性をもたらす予定だ。このシステムはgpi Linkと呼ばれ、複数の取引プラットフォームをシームレスに接続しながら、gpiによる支払い、クレジット確認を可能とする。gpi Linkの実証実験結果は2019年9月、ロンドンで行われる世界有数の金融イベントSibos(SWIFT International Banking Operations Seminar:サイボス)で発表される予定だ。

R3は先日、同社が提供するグローバル決済アプリ「Corda Settler」にXRPを採用し、国際送金ソリューションを手がけるリップルと協力体制を強化していた。世間ではSWIFTの競合として捉えられているリップルと提携するR3とSWIFTの提携は、SWIFTとリップルが共存する未来があるのではないかと注目を集めている。SWIFTの新たなる試みはブロックチェーン業界にどのような影響を及ぼしていくのか、今後の動向に注目していきたい。

【参照記事】SWIFT to bring benefits of gpi to DLT and trade ecosystems

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HEDGE GUIDE 編集部 仮想通貨チーム

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