Facebookがブロックチェーン業界の企業を初めて買収した。2月5日付で仮想通貨ニュースサイトCheddarやコインテレグラフなど各メディアが報じている。
Facebookが買収したChainspaceは、英国のUCL(University College London:ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン)の研究者によって設立されたブロックチェーンスタートアップだ。同社はブロックチェーン上でアプリケーションを構築することで、決済や契約を自動化するスマートコントラクトの開発を行っていた。
今回の買収は、Facebookによるブロックチェーン人材獲得が狙いと見られている。一方、Cheddar によるとFacebook広報担当者は「Chainspaceの従業員を採用したものの、同社の技術は買収していない」としている。
Cheddarによると、Facebookでは現在40名以上の技術者がブロックチェーン部門で働いていることが報じられている。報道によると、ブロックチェーン技術の経験を持つ学者やエンジニア、プロダクトマネージャー、および法律の専門家など積極的に募集しており、Facebookがブロックチェーン開発に本腰を入れて取り組んでいるとされている。
2018年12月にはFacebookが買収したメッセンジャーアプリ「WhatsApp(ワッツアップ)」で独自の仮想通貨の開発が進行しているとの報道もあったが、Facebookがさまざまな形で仕掛けているであろうブロックチェーンプロジェクトが私達の目に見える形になるにはまだまだ時間を要することだろう。しかし、世界最大級の企業がブロックチェーンに与える影響は計り知れない。今後のFacebookの動向に注目したい。
【参照記事】Facebook Makes First Blockchain Acquisition With Chainspace: Sources
【参照記事】【速報】フェイスブック、スマートコントラクト企業を買収 | 仮想通貨・ブロックチェーン業界で初

立花 佑

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