米サンフランシスコに本拠を置くオンライン決済サービスのStripeが、今年4月23日をもってビットコインの支払い受付を終了することを自社の公式ブログで発表した。同社は、主にビットコインの価格変動の不安定さや取引終了にかかる時間の長さ、そしてそれに伴うエラーを懸念している。
さらに、取引手数料の急騰も問題視している。ビットコインの取引には現在、数十ドルの手数料が発生しており、これは銀行送金の手数料とほぼ同じだ。これでは直接的で速く、安価に取引ができるという仮想通貨のメリットを打ち消してしまっている。こういった問題が上にあげたような事項と重なって複合的な要因となり、ビットコインでの決済が大幅に減少しているという。
Stripeは、2014年にビットコインでの決済をサポートする最初の大手決済会社になった。ブログによると、もともと仮想通貨に対してはクレジットカードの普及率が低い地域や、手数料が高い場合の決済をオンラインで行う新しい方法として確立することを望んでいたのだという。現在は「普段の支払い手段のというよりは資産に適している。」という見解を明らかにした。
ビットコイン支払いを受け付けなくなっても、Stripeはビットコインをはじめとした仮想通貨のエコシステムに対しては依然としてポジティブな姿勢だ。取引の高速化をするような仮想通貨は取り入れる可能性があるとし、OmiseGOやイーサリアム、ステラにも興味を示している。これからの展望が楽しみなサービスである。
【参照サイト】Ending Bitcoin support
【関連ページ】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法(BTC)
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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