米スターバックス(ティッカーシンボル:SBUX)は3月15日、スウェーデン高級車大手のボルボ・カー(VOLVAR-B)と提携し、スターバックスの店舗で電気自動車(EV)を急速充電する実証実験を開始すると発表した(*1)。
今回の取り組みの一環として、ボルボ・カーはEV向け充電ステーションネットワークを運営するチャージポイント(ChargePoint)と協働し、デンバーからスターバックスのシアトル本社までの1,350マイル(約2,100キロメートル)の道なりに点在する15店舗に、60基の急速充電器を設置する。多くのEVの航続をカバーするために、約160kmごとに急速充電器を設置する計画だ。今夏に充電器の設置を開始し、22年末までに完了する見込みである。
チャージポイントのアプリを活用して、すべてのEVがボルボ・カーのブランドを付した急速充電器を利用でき、ボルボ・カーの所有者は料金が無料もしくは割引になる。
スターバックスとボルボ・カーの両社は、充電ステーションの利用をモニタリングすることで、今回のプロジェクトのスケーラビリティの拡大可能性を判断するという。
充電インフラはEV普及の大きな課題とみられており、自動車および充電サービスを提供する各社が提携し、米国中で充電器を設置してユースケースを詳しく調べている状況だ。
スターバックスは再生可能エネルギーや脱炭素に向けた取り組みを推進しており、4日にはシアトル本社内にあるスターバックスカフェ(SODO 8)にて、すべての飲み物を再利用可能なカップで提供するプログラムを開始すると発表している(*2)。
【参照記事】*1 スターバックス「Starbucks affirms commitment to a planet positive future through innovation and learnings from store partners」
【関連記事】米スターバックス すべての飲み物を再利用可能カップで提供開始」
HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
最新記事 by HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム (全て見る)
- EPA、石炭灰規制の遵守期限を2029年まで延長へ - 2025年7月22日
- オランダ・ケニアの投資会社、ナイジェリアの電子廃棄物リサイクル企業に出資。年間3万トン処理へ - 2025年7月18日
- UNIDO・レノボ、サーキュラーエコノミー推進で戦略的協力を開始 アフリカ・アジア・中南米16カ国で電子廃棄物削減へ - 2025年7月18日
- EU繊維廃棄物リサイクル推進団体ReHubs、25年9月に業界横断ロードマップ発表へ - 2025年7月17日
- EU、ペットボトルのケミカルリサイクル含有量で新ルール案を公開諮問 - 2025年7月17日























