ShopifyがNFTの販売機能を追加へ、マーケットプレイスの脅威となるか

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大手ECプラットフォームShopifyが、NFTの販売機能を追加することを明らかにした。CEOを務めるHarley Finkelstein氏が、自身のTwitterで7月27日に発表している。

既にNBAのシカゴ・ブルズのオンラインストアでNFTの販売機能が有効になっているという。シカゴ・ブルズは、6種類のNFTを3段階の希少性を設定した上で発行。7月31日までの限定販売を行なった。

今回販売されたNFTは、1990年代にチームが獲得した6つのNBAチャンピオンシップにインスパイアされたアイテムだ。NBAに関する取り組みということもあり、シカゴ・ブルズが販売したNFTは、Dapper Labsの独自ブロックチェーンFlow上で発行されたものになるという。Dapper Labsは、NFT市場の大部分のシェアを持つ人気ブロックチェーンゲームNBA Top Shotを運営している。

なお、Shopifyで販売可能なNFTが全てFlow上で発行されるかは明かされていない。現状、多くのNFTがイーサリアム上で発行されており、Shopifyがイーサリアムに対応するかどうかは今後の状況次第で発表されるだろう。

Finkelstein氏は、「ShopifyがNFTの販売機能を提供する以前は、クリエイターおよび販売者はサードパーティのマーケットプレイスを通して販売しなければなりませんでした。もう一度、我々はクリエイターおよび販売者を中心としたエコシステムを作り上げます。」とコメントしている。

DappRadarによると、2021年の第1四半期のNFT総取引量は15億ドルを突破したという。最終的に上半期には25億ドルを超えたとされたものの、その勢いは第2四半期に鈍化していることがわかる。

ShopifyがNFTに対応したことで、OpenSeaなどのマーケットプレイスには脅威となることが予想される。日本国内でも、LINEやメルカリ、コインチェック、GMOといった大手企業がNFTのマーケットプレイス事業に参入を発表しているため、今後の動向には注目が集まりそうだ。

【参照URL】https://twitter.com/harleyf/status/1419706363161231361

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec