投資における指標として世界的に重視されているSDGs(持続可能な開発目標)で、優良な国はどこで、世界における日本はどれくらいのポジションか。金融情報サービスのリフィニティブが日本時間の10月29日に公表した国別SDGs(持続可能な開発目標)スコアは、国家レベルでSDGsへの取り組みの比較を試みたデータだ。同社は「データと分析を通じてグローバルな金融コミュニティを結び付けて前進させる」というコミットメントに基づき、このスコアをサステナブル(持続可能な)投資への移行を後押しするのに極めて重要なデータ指標と位置づけている。
スコアは、世界の210カ国、国連が掲げる17のSDGs目標、およびSDGsを構成する148のベンチマーク指標を網羅。各国の相対的なパフォーマンスを「透過的かつ客観的」に測定した。最新情報に基づいて年次ベースで計算され、全体的なSDGsレベルと個々の計測レベルでのパフォーマンススコアを提供する。 17のSDGsにはそれぞれにフィードする242の詳細な指標があり、これらについてボトムアップアプローチを採用して、フレームワークで概説されている指標のそれぞれをDatastreamで利用可能な850万のアクティブな経済指標に対してマッピング。最終スコアで並んだ国が2カ国以上ある場合、投資家の要望に応じて、基礎となる17のSDGsスコアについて、さらに分析と差別化を行うことができる。
SDG スコアに基づく上位 25 カ国の順位とスコア(%)は1位がノルウェー(9.25%)、2位英国(9%)、3位スイス、4位スウェーデン、5位オランダ、6位アイスランド、7位ドイツ 、8位デンマーク、9位フィンランド、10位フランスがいずれも9%となった。以下、オーストリア(9%)、13位モナコ(同)、14位チェコ共和国(8.75%)、15位ベルギー(8.5%)、16位ルクセンブルク、17位オーストラリア、18位のニュージーランドがいずれも8.5%。19位にエストニア(8.25%)そして20位に日本(8%)。21位ウルグアイ、22位米国 、23位 スペイン 、24位スロベニア、25位ポルトガルも8%となった。
リフィニティブは「政府による債務発行はサステナブル・ファイナンスにおける重要な要素で、政府および企業のESGへの取り組みを定量化することで投資配分を決定し、資産の増強を図っている。当社は今後もESGデータを金融市場の主流にすべく注力していく」としている。
HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
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