プリンスホテル、プラ製買い物袋の有料化開始。売上金は地方自治体に寄付

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株式会社プリンスホテルは7月1日から国内施設の直営店舗においてプラスチック製買い物袋の有料化を開始、1枚3円で販売している。売上金は、各施設が位置する地方自治体に寄付し、地域の環境保全活動や社会貢献活動に活用する計画だ。

プリンスホテルを傘下企業に持つ西武グループでは、グループの経営理念である「グループビジョン」に基づき、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを「サステナビリティアクション」として推進している。また、社会課題・事業環境等を踏まえて同社が特に取り組むべき4領域(安全、環境、社会、会社文化)、12アジェンダ(重要テーマ)を設定し、アジェンダに沿った取り組みを進めている。4領域のうち「環境」では「温室効果ガス削減」「廃棄物削減」「水資源の確保」「森林や生物保護」の4アジェンダを設定している。

プリンスホテルは、グループの中核を担う企業として、自然エネルギーによる発電事業や自治体と連携した環境保全活動などに加え使い捨てプラスチック製ストローの廃止や、ゴルフ場のプラスチック製使い捨て袋の提供終了などを進めてきた。

なお、レジ袋の有料化にあたっては、プラスチック製買物袋を扱う小売業を営む全ての事業者が対象となる。プリンスホテルのように主な業種が小売業ではない事業者(製造業やサービス業)でも、事業の一部として小売業を行っている場合は有料化の対象だ。経済産業省のガイドラインによると、あらゆるプラスチック製買物袋を有料化することで過剰な使用を抑制していくことが基本だが、環境性能が認められ、その旨の表示があるものは対象外。具体的には、プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの、海洋生分解性プラスチックの配合率が100%のもの、バイオマス素材の配合率が25%以上のもの。また、有料化は価格、売り上げの使途とも、事業者自ら設定することになる。ただし、1枚あたりの価格が1円未満になるような価格設定をすることは有料化にあたらない。

プリンスホテルは「全世界で環境問題への意識が高まる中、従業員一人ひとりが環境保護のためにできることを考え、実践し、地球環境の保全に貢献できるよう努めていく」としている。

【参照記事】西友 – レジ袋の無料配布をすべて終了いたします。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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