仮想通貨・ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル)」を運営する株式会社techtecは6月13日、同サービス内で「PoLトークン」の発行を開始した。
同サービスは2018年11月、仮想通貨やブロックチェーンについて学習することができるオンラインサービスとして、オープンβ版がリリースされていた。PoLは、「PoLだけ学習すればいい」という状態を目指し、仮想通貨・ブロックチェーンの基礎から応用までを体系的に学習することができるカリキュラムを提供していく。現段階では、無料で学習できる「仮想通貨」「ブロックチェーン」「活用事例」といったカリキュラムや有料コンテンツの「英語コーチングサービス」のカリキュラムが公開されている。
今回リリースされたPoLトークンは、PoL内で特定のコースを学習するごとに獲得することができるトークンで、PoLいう名前の由来でもある「学習量による知識の証明(Proof of Learning)」を冠したものだ。学習量に応じて獲得できるPoLトークンは、カリキュラムの難易度、学習後の確認テストの点数、PoL全体ユーザーの学習状況によって獲得量が変化するように設計されている。
今回のPoLトークン発行によってクローズドβ版に移行したPoLは、まず登録者数を3,000名限定とし、サービス改善やコミュニティ形成、運営体制の強化を行っていく。現在、オープンβの公開スケジュールやPoLトークンの利用用途は明確に定まっていないが、techtecは新たなカリキュラムの追加やPoLトークンの仕様用途を拡充していくとしている。
学習量に応じてトークンを獲得できるというPoLトークンは、初学者はまず気軽にトークンに触れてみてほしいというtechtecの考えをあらわす設計となっている。「頑張った人が頑張った分だけ正しく評価される・報われる社会づくりをしたい」という想いを基にリリースされた同サービスは、近年注目されている「トークンエコノミー」や「小さな経済圏」の先駆けとも言える。仮想通貨やブロックチェーンに興味のある人は、PoLをぜひ試してみてほしい。
【参照サイト】PoLオフィシャルサイト
【参照記事】PoLトークンをリリースしました
立花 佑
最新記事 by 立花 佑 (全て見る)
- ブランド保護の最前線ーブロックチェーンで実現するトレーサビリティと信頼性向上 - 2024年9月6日
- 静岡市プレミアムデジタル商品券 1次販売の結果と2次発売の背景 - 2024年9月5日
- 新潟県十日町市「棚DAO」の取り組みとNFTデジタル会員権|地域創生におけるDAO活用事例 - 2024年9月3日
- 東北地方の経済的自立を目的とした地方創生DAO「みちのくDAO」とは? - 2024年8月22日
- 岩手県紫波町のWeb3タウン構想とは?DAOとNFTを活用した地域活性化の新戦略 - 2024年8月22日