株式会社お金のデザインは9月28日、「水・食料・エネルギー」の3分野に着目した「お金のデザイン・エッセンシャル・プロダクツ・ファンド(愛称:明日への礎)」の運用を開始した。この3分野で、人口増加や社会情勢により将来直面することが予測される需給ギャップの解消に向け取り組む「技術開発」や「ビジネスモデルの転換」がもたらす投資機会を捉える運用を目指す。
同ファンド設立の背景について、同社は「世界的な人口増加、新興国の経済成長などを背景に、水・食料・エネルギー需要の拡大が予想される一方、気候変動や地政学リスクの高まりで供給不足が懸念されている。これらの課題を解決するために、新たな技術開発やビジネスモデルの転換が進むことが期待されている」と国際情勢を俯瞰する。
ファンドは水・食料・エネルギーの3テーマで直面する需給ギャップの解消に向けた「技術開発」「ビジネスモデルの転換」がもたらす投資機会を捉える運用を目指す。ETF(上場投資信託証券)を対象に、3テーマを有する企業に効率的に投資を行う方針で、メリットとして効率的な分散投資や取引コストの削減などを挙げる。同社はロボアドバイザーサービス「THEO(テオ)」で、ETFでの運用を行っており「ETFの目利き」であることも強みだ。
ファンドの費用は、購入時手数料が購入申込受付日の翌営業日の基準価額(当初申込期間においては1口当たり1円)に3.3%(税抜3%)を上限として販売会社が定める手数料率を乗じて得た額に設定する。提供開始時点の販売会社は、池田泉州TT証券株式会社、十六TT証券株式会社、東海東京証券株式会社、とちぎんTT証券株式会社、西日本シティTT証券株式会社、ワイエム証券株式会社。
テオをはじめ、デジタルサービスで事業を拡大する同社だが「水・食料・エネルギーは人が生きていくために必要不可欠であり、今後想定される需給ギャップを解消するため更なるイノベーションが期待される。本ファンドを通じて、世界が直面する様々な課題に対応し、進化を続ける分野に向けた投資機会を広げていく」方針だ。
【関連サイト】お金のデザイン・エッセンシャル・プロダクツ・ファンド(愛称:明日への礎)
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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