a16zが資金調達を主導、1億ドル規模のNFTファンドが誕生

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米大手ベンチャーキャピタルのAndreessen Horowitz(a16z)が、NFTコレクションを運用するファンド「Meta4 NFT Fund I, LP」の資金調達を主導していることが10月21日に明らかとなった。a16zの具体的な投資金額については明らかにされていないものの、大型のNFT特化型ファンドが誕生することになる。

a16zは、Facebook、Airbnb‎など多くの著名スタートアップへの投資経験を持つシリコンバレーの著名なベンチャーキャピタルだ。ブロックチェーン関連のWeb3.0やメタバースといった最先端技術分野に多く投資していることでも有名である。

a16zは、近年積極的にNFT関連へ投資している。2021年3月には、人気NFTマーケットプレイスOpenSeaの2,300万ドルの資金調達ラウンドに、リード投資家として参加した。また、2021年10月には、人気NFTゲームAxie Infinityの資金調達ラウンドにも参加している。

今回のMeta4 NFT Fund I, LPは、Meta4 Capitalによって運用され、Bored Ape Yacht ClubなどのコレクティブNFTや、Zed Runなどのゲーム関連NFT、The Sandboxなどのメタバース関連NFTなどへ投資する予定だという。

Meta4 NFT Fund I, LPの設立に関して、a16zのゼネラルパートナーArianna Simpson氏は「NFTは、何百万人もの間で直接価値を共有する新世代のインターネット製品やサービスの原動力である。Meta4 Capitalは、NFT市場やWeb3分野において実績を持っており、この新しいファンドで彼らとパートナーになれることを嬉しく思う」とコメントしている。

Meta4 Capitalの共同創業者Brandon Buchanan氏は、NFTについて「NFT は単なるピクセルではなく、文化、テクノロジー、金融の交差点である。NFTは価値を獲得し、利用し、分配する方法についての新しい考え方を示している。」とし、ブロックチェーン技術の結果として、知的財産の仲介やWeb3で最終的に物事がどこに向かうのかを目撃していきたい」と述べている。

Meta4 Capitalは、NFTがWeb3の幕開けになるという信念に基づいて、2021年にBuchanan氏とNabyl Charania氏によって設立された、NFT特化型の投資運用会社である。

今回のファンドは、Meta4 Capitalによる第2号ファンドとなった。Meta4 Capitalは、数ヶ月前にもNFTに特化したファンド「Meta4 Capital, LLC」を組成しており、CryptoPunks、Bored Ape Yacht Club、Meebits、Gutter Cat Gangといった人気NFTに投資している。

Meta4 NFT Fund I, LPの投資先予定であるBored Ape Yacht Clubは、先日過去最高値の270万ドルで落札されている。また、世界最古のオークション会社サザビーズが運営するNFTマーケットプレイスでも、Bored Ape Yacht Clubが出品されている。

多くのNFTは、出品後に価格が急騰することがある。今後Meta4 Capital以外にも、投資対象としてNFTを売買するNFT特化型ファンドを運用する会社が増えていくことが予想できるだろう。

【参照記事】META4 Capital Launches Private Investment Fund Focused on Non-Fungible Tokens; META4 NFT Fund I, LP

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株式会社techtec リサーチチーム

「学習するほどトークンがもらえる」ブロックチェーンのオンライン学習サービス「PoL(ポル) 」を運営。日本発のブロックチェーンリーディングカンパニーとして、世界中の著名プロジェクトとパートナーシップを締結し、海外動向のリサーチ事業も展開している。Twitter:@PoL_techtec