インターオペラビリティ系プロトコルLayerZeroが3月31日、a16zやSequoia Capitalなどから1億3,500万ドルの大型資金調達を発表しました。
LayerZeroは、DAppsが複数のブロックチェーン上でシームレスに稼働できる環境の構築を目指すインターオペラビリティ系のプロジェクトだ。現状、互換性のない独立したブロックチェーン同士を相互に接続させることで、ユーザーや開発者の負担を減らすことが期待される。
今回の資金調達に参加したのは、a16zとSequoia Capitalに加え、FTX Ventures、Coiinbase Ventures、PayPal Ventures、Tiger Global、Uniswap Labs、Multicoin Capital、Dapper Labsなど著名なベンチャーキャピタルおよび企業だ。評価額は10億ドルを超えユニコーンとなっており、マルチチェーン時代の課題解決の必要性を感じさせる。
LayerZeroの開発を主導するLayerZero LabsのCEO兼共同創業者のBryan Pellegrino氏は、「ブロックチェーンのインターオペラビリティを実現するために、最も優れた組織に資金調達に参加してもらった」とコメントしている。
LayerZeroは先日、Ethereum、Avalanche、Polygon、BNBチェーン、Fantom、Arbitrum、Optimismを繋ぎトークンの移動が可能となるクロスチェーンプロトコル「Stargate」をローンチしていた。近日中に、SolanaとTerraにも対応する予定を発表している。
LayerZeroに類似するインターオペラビリティ系プロジェクトとしては、PolkadotやCosmosなどがあげられる。いずれもそれぞれが新たなブロックチェーンを接続しているのに対して、LayerZeroは既存の人気ブロックチェーン同士を接続する戦略を取っている。
【参照記事】LayerZero Labs Raises $135 Million to Create Omnichain Crypto Networks | Business Wire
株式会社techtec リサーチチーム
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