内閣府は「子供の未来応援国民運動」のプロジェクトの一環として、ニュースサイト「Sirabee(しらべぇ)」にて、4回にわたって子どもの貧困の現状や、子どもたちへの想いを持った支援団体の活動についての記事を掲載すると発表した。
「子供の未来応援国民運動」は内閣府と文部科学省、厚生労働省、独立行政法人福祉医療機構が2015年から共同で行っている取り組み。「子どもたちのために何かしたい」と思う人や企業と、草の根で子どもたちを支えているNPOなどの団体を結びつけ、社会全体へと支援の輪を広げていくことを目的としている。
日本の17歳以下の子供の相対的貧困率は13.5%(2018年、厚生労働省調べ)で、経済的理由により就学支援を受けている小中学生は約137万人(2018年、文部科学省調べ)。生まれ育った環境によって、栄養バランスの取れた食事ができない子どもたち、教育の機会が得られない子どもたちがいて、さらにコロナ禍で困難を抱える子どもたちの環境は厳しくなっているという。
しかし、多くの人は「子供の貧困」に実感が湧いていないと思われる。それは貧困の子どもやその親に自覚がなかったり、貧困の自覚があっても周囲の目を気にしたりして、支援を求めないケースが多いためで、子供の貧困は「見えにくい」と言われる所以でもある。
そんな中で、支援の輪を広げるためには、まず子供の貧困の現状や支援の最前線について、国民が知る必要がある。そういった背景があり、今回「『伝える』を、もっとわかりやすく」という方針で取材・編集活動を行っている株式会社NEWSYが運営するニュースサイト「Sirabee」での連載が決定。2月14日から掲載されている第1回のテーマは「コロナ禍で子供を守る食のセーフティネット、フードバンクってなに?」となっている。
また、内閣府「子供の未来応援国民運動」のホームページでは子供の貧困の現状、支援の情報を掲載している。草の根で活動する支援団体をサポートするための「子供の未来応援基金」を紹介し、個人や事業主、企業に向けて寄付や募金協力を呼びかけている。
【関連サイト】コロナ禍で子供を守る食のセーフティネット、フードバンクってなに?
【関連サイト】子供の未来応援国民運動
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