NPO法人の日本サステナブル投資フォーラム(JSIF)が四半期ごとに公表している個人向け金融商品におけるサステナブル投資の純資産残高は2019年3月末現在の計9091億円で、うち投資信託5465億円、社会貢献型債券は3626億円だった。昨年12月末時点の純資産残高は8233億円で投信4583億円、債券3650億円と依然、高い水準にある。
公募SRI(社会的責任投資)投信の純資産残高は5465億円、ファンド本数95で、18年12月末時点では4583億円、ファンド本数95。19年の公募SRI投信では、三井住友DSアセットマネジメントの「グローバルSDGs株式ファンド」(純資産残高261億円)など大型案件も登場した。
個人向けインパクトインベストメント債券の国内販売実績では、17年からグリーンボンドが台頭。グリーンプロジェクト(環境面での持続可能性の向上に貢献するプロジェクト)に係る資金調達に用いられる債券で、19年に小田急が発行体となった環境改善効果のあるプロジェクトに充当するグリーンボンドは、引き受け証券会社に三菱UFJ(販売額28億円)みずほ(同24億円)、日興(同18億円)、大和(同11億円)、野村(同5億円)、その他(14億円)となっている。ほか「環境にやさしい経済・社会の発展に貢献する企業・プロジェクトへの融資」(発行体:クレディ・アグリコル・CIB)「世界の低炭素かつ気候変動に対応した成長への取組みを支援」(同:韓国輸出入銀行)などがある。
個人向けの社会貢献型債券の累計販売額と債券本数は19年3月末現在で1兆4077億円、発行本数136。18年12月末時点では1兆3815億円、累計発行本数133本であり、いずれも高水準で推移している。
【参考記事】JSIF「個人向け金融商品のサステナブル投資残高(2019年3月末) 」(PDF)
HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム
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