人気NFTコレクションのBored Ape Yacht Club(BAYC)を手がけるアメリカの企業Yuga Labsが、同じく人気NFTコレクションのCryptoPunksとMeebitsの知的財産権をLarva Labsから取得した。3月11日、両企業がTwitter上で発表している。
発表によると、Yuga Labsは423個のCyptoPunksと1,711個のMeebitsおよびブランド、イラストの著作権、知的財産権を保有することになったとのことだ。また、NFTの保有者に商用利用権を付与すると説明している。
Yuga LabsのBored Ape Yacht ClubがNFT保有者にそれぞれのイラストの商用利用権を付与していた一方で、CryptoPunksとMeebitsではライセンスや商用利用については不透明であった。
CryptoPunksとMeebitsの保有者に与えられる商用利用権は、Bored Ape Yacht Clubやその姉妹NFTプロジェクトMutant Ape Yacht Club(MAYC)と同様のものになるという。Yuga Labsは現在、法務チームと協力しながらCryptoPunksとMeebitsの新しい利用規約を作成中とのことだ。新しい利用規約は近日中にコミュニティと共有する予定だとしている。
今回の取引は、Yuga LabsのパートナーであるタレントマネージャーGuy Oseary氏と、Larva Labsの共同創設者であるMatt Hole氏およびJohn Watkinson氏の対話が発端であったという。また、取引はHole氏とWatkinson氏のYuga Labsへの移籍を意味するものではなく、彼らはLarva Labsの運営を続けるとのことだ。
Yuga Labsは「CryptoPunksとMeebitsの商業利用権をNFT所有者に付与することで両プロジェクトはWeb3の理念にさらに近づき、多くのサードパーティ開発者やコミュニティのクリエイターが参加することが期待できる。私たちは、彼らとともにブランド全体を作りあげていくつもりだ」と述べている。
【参照記事】Yuga Labs acquires CryptoPunks and Meebits and gives commercial
株式会社techtec リサーチチーム
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