日本発のブロックチェーン、カンボジア国立銀行のデジタル決済「バコン」のテスト運用開始へ

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ソラミツ株式会社とカンボジア国立銀行は11月18日、カンボジアにおける金融包摂を促進するためにブロックチェーン「ハイパーレジャーいろは」を活用し、安全・簡単・迅速かつ無料の決済・送金を実現するトークン型のカンボジア国立銀行デジタル決済「バコン」を開発、正式導入に向けたテスト運用を開始した。

「バコン」はそれ自体が現金と同等の価値を持ち転々流通可能なトークン型のデジタル決済だ。カンボジア国立銀行が主導的に運営し、全ての国民・全ての金融機関に提供する強固なセキュリティと十分な処理能力を備え、安全、簡単、迅速に、そして無料で現地通貨のリエルやUSドルの決済・送金が行える。また、利用者は、送金先の銀行口座番号を知る必要がなく、相手の携帯電話番号宛に直接送金したり、QRコードをスキャンして決済や送金を行うことができる。

「バコン」は、金融包摂、金融政策力の維持、自国通貨の強化、銀行口座開設率の向上、電子商取引への対応、クロスボーダー取引などを目的として開発されており、現在の金融政策や従来のバンキングシステムを破壊するものではなく、それらをより効率的で安全なものにすることを目指すという。

世界銀行の統計によると、カンボジアの15歳以上の78%の国民が銀行口座を開設していないという。その一方で、スマートフォンの国民への普及率は150%であり、多くの国民が2台のスマートフォンを所有していることが明らかとなっている。広大な農村地域では銀行の支店も少なく、銀行口座の開設率は低い一方で、スマートフォンの使用は爆発的に増加している。「バコン」は、利用者にとってオンラインで気軽に開始できる決済手段であると同時に、カンボジアの金融機関にとってもアンバンクトに銀行口座開設を促すことができる重要なツールとなる。

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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

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