ゴールドマンサックス、ビットコインなどの仮想通貨はリアルマネーとして通用しうると指摘

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米投資銀行のゴールドマンサックスは11日、ビットコインをはじめとした仮想通貨はすでに自国通貨が安定した米国で効果を発揮するかはわからないとしたうえで、発展途上国ではリアルマネーのひとつのかたちとして成功する可能性があると述べた

ここ数年、サハラ砂漠より南のアフリカ諸国では相次いで自国通貨の価値が失われている。ハイパーインフレと、通貨の供給管理が行き届いていないことによるものだ。コンゴ共和国では預金とローン全体の9割以上を外貨が占め、ジンバブエ共和国では2015年に自国通貨を廃止、以降は米ドルが使われているが、最近はビットコインで決済を行う場所も増えてきている。仮想通貨は、自国通貨の信用がない国々はもちろん、外貨流入を規制している地域にも広まるだろう。

過去数十年間、米ドルは安価な手数料で比較的よく機能していた、そうゴールドマンサックスは指摘する。しかし、従来の金融サービスが十分に普及していない地域や発展途上国においては仮想通貨が良き代替マネーとなりえる、と続けた。

一方、ビットコインは技術的な問題により、本来安価なはずの手数料が高く、送金に時間がかかりすぎるため決済には向かないという見解もある。大手テック企業マイクロソフトが、ビットコインでの製品購入を停止した報道は記憶に新しい。

現在、仮想通貨に参入する人は多く、価格変動は激しさを増している。今後発展途上国でも仮想通貨が広く使われるようになることはどのような結果をもたらすのだろうか。ゴールドマンサックスは「前提として投資家はこれまでのような高リターンを期待するべきではなく、仮想通貨はヘッジ目的の資産になるはずだ。」との見解を示しているが、今後の動向に期待したい。

【参照サイト】Goldman Says Cryptocurrencies May Succeed as Form of Real Money
【関連ページ】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法(BTC)

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