「ビットコイン、2月の安値を下回る可能性あり」とゴールドマンサックスが分析

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先月の始め頃に価格が暴落したビットコインは、先月半ばから今月始めにかけて価格を持ち直していたが、それも長くは続かないかもしれない。Business Insiderが3月12日に報じた記事によると、ゴールドマンサックスのテクニカル分析チームがビットコインの価格が2月の安値である5,922ドルを下回るリスクがあると顧客向け資料の中で予測した。

同社の技術戦略のトップに立つSheba Jafari率いる分析チームによると、次の売りは短期の支持線である9,210ドルを割り込んだときに起こると予測されている。Jafariは「このブレイクダウンはより急激な下落を引き起こす糸口になる可能性がある」と事の重大さを説明した。

また同チームは「次の山場は7,667ドルから7,198ドルに下落したとき」と述べ、投資家たちに目を光らせるよう伝えている。「この段階での下落により構造的な痛手を受けるかもしれず、安値の5,922ドルを下回るリスクが上がる。現時点でこの状況が安定するためには、2月26日の安値である9,322ドルにまで戻る必要がある」とのことだ。

Jafariは今までも度々ビットコインの価格予測を行ってきている。昨年7月には、年末までに価格が4,000ドル近くにまで上昇するだろうと予想し、これをきっかけにビットコインに投資を始めた人も多かったと言われている。

また昨年11月、価格が数週間のうちに5,000ドル、6,000ドル、7,000ドルと急激に値上がっていたときには、8,000ドル付近でいったん値固めした後さらに上昇するだろうと予測した。そして実際のところビットコインは昨年12月に20,000ドルにまで上昇した。

ゴールドマンサックスが株主の米モバイル決済プラットフォームCircle社が米大手仮想通貨取引所のポロニエックス(Polniex)を買収したことは記憶に新しい。JPモルガンが仮想通貨に否定的な姿勢を見せていた2017年上半期においても、ビットコインに対して意欲的な姿勢すら見せていた同社。そんな同社の価格下落にフォーカスした報告が大きく報じられている現状に違和感を感じている人々も多い。

いまだに各国で規制の足並みも揃わず、さまざまに思惑によって価格が乱高下する仮想通貨マーケット。同社のみならず、さまざまな情報を参考にしながらも総合的に勘案することが求められる時期はまだまだ続くのかもしれない。

【参照サイト】Goldman Sachs: Bitcoin ‘Has Potential’ To Drop Below February Low Of $5,922
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