イーサリアム公式ブログは3月1日、イーサリアムの大型アップデート「コンスタンティノープル」が完了を報告した。コンスタンティノープルと同時に、テストネットで実装されていたコンスタンティノープルの問題を解決するために「サンクトペテルブルク」も実装されている。アップデート以降のネットワーク異常や乱れは発生していない。
イーサリアムのアップデートは、現在のコンセンサスアルゴリズムPoW(Proof of Work:プルーフ・オブ・ワーク)からPoS(Proof of Stake:プルーフ・オブ・ステーク)へと移行するために、段階を踏んで行われている。今回のアップデートはその4段階目となるアップデートで、コストの削減や速度向上、PoSへの移行を視野にネットワークが安定稼働するための措置が加えられた。PoSは、PoWで消費される膨大な電気を少コストにするという目的で、イーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリン氏が考案したものだ。
イーサリアムを保有するユーザーは、自身の預け先がどのようにアップデートに対応するかを確認しておく必要がある。自身でノードを立てているユーザーは、古いクライアントのままだとイーサリアムネットワークの操作ができなくなるため、新規クライアントのダウンロードが必須となる。
コンスタンティノープルは2019年1月、テストネット上でコードに脆弱性が見つかったため、急遽延期していた。今回1か月程度でその改修が行われたかたちだが、今後新たなネットワーク異常が発見されることも考えられる。イーサリアムを保有するユーザー、関心のあるユーザーは引き続き注視しておくことがおすすめだ。
【お詫びと訂正】
(情報更新日時:2019年3月5日10:40)イーサリアム公式ブログのアップデート内容を発表した日は、3月1日ではなく、2月22日でした。ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。3月1日は、日本時間でイーサリアムのアップデートが実施された日付になります。
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【関連記事】イーサリアムのアップデート「コンスタンティノープル」が延期、コードの脆弱性調査のため
【参照記事】Ethereum Constantinople/St. Petersburg Upgrade Announcement
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