エストニアの仮想通貨取引所DX.Exchangeが1月3日、来週からの取引開始を発表した。同取引所では、従来の仮想通貨交換だけでなく、法定通貨や仮想通貨でトークン化された株式の購入が可能となる。
同取引所ではGoogle、Facebook、Amazon、Tesla、Netflixなどのナスダックに上場するハイテク株を、イーサリアムネットワーク上のトークンERC20を基盤としたトークンで購入できる。投資家は、トークンと株を1:1で取引するため、実際の企業株を所有することになる。また、株式がトークン化され仮想通貨取引所で扱われることのメリットとして、米国株が24時間取引可能になり、市場の流動性を高めることにもつながる。
DX.Exchangeは、デジタル株取引で懸念されるスキャム行為やハッキングに対して、ナスダックの株式市場監視システム「SMARTS」を基盤としたマッチングエンジン導入、金融商品市場指令(MiFID)にも順じ、万全の体制を期していることを強調している。また、エストニアのライセンスに適応しているDX.Exchangeでは、40もの通貨ペアにおける仮想通貨交換業はもちろん、機関投資家向けのカストディソリューションも提供予定だ。
仮想通貨を通じて株式を購入可能になることで、仮想通貨投資で注目されるキャピタルゲイン以外にインカムゲインを得られることも考えられる同取引所の取り組み。さまざまな規制が敷かれる中、今後同取引所がどのように事業を展開していくかは未知数だが、低迷を続ける仮想通貨市場にとっては、仮想通貨復興の兆しを感じさせるポジティブなニュースでもある。今後の行方に注目だ。
【公式サイト】DX.Exchange
【参照記事】Tokens for Tesla: Exchange launching next week will trade US shares in crypto
【参照記事】アップルやフェイスブック株をトークン化して発行 仮想通貨取引所DXエクスチェンジが来週取引開始
仮想通貨取引を始めるなら

HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム

最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム (全て見る)
- peaq、次世代AIインフラ企業iGam3の参加を発表 計算基盤の分散化で新たな経済圏へ - 2025年2月5日
- Xpansiv、炭素除去クレジットの専用取引市場を開設 - 2025年2月4日
- バイオ炭で炭素クレジット発行、米CMCとFlowcarbonが連携 - 2025年2月3日
- Regen AtlasとEcoToken、環境クレジットの償却で提携 - 2025年1月30日
- Veritree、Daymadeと提携し環境保全活動を強化 - 透明性とリアルタイム追跡で新たな価値を創出 - 2025年1月28日