第一生命保険株式会社は9月27日、保育業務の負担軽減と保育の品質向上を目指すベンチャー企業のユニファ株式会社に、インパクト投資として3億円を投資したと発表した。
ユニファは2013年設立、愛知県名古屋市に本社を置き、保育士が働きやすいスマート保育園の実現に向けたIoTやAIを活用したソリューションを開発・提供する。園児の睡眠チェック、写真販売フロー、連絡帳、登降園管理などのサービスを通じて、保育園の抱える課題を解決し、保育士の働きやすい環境を構築することで、保育士の増加を促す。保育園の労働環境改善を通じて保育士不足の解消を促すことで、社会問題化する待機児童問題の解決を図る取り組みが、インパクト投資に繋がった。
第一生命は、高い投資収益を期待するとともに、ユニファの取り組みを資金面からサポートし、進捗状況を継続的にモニタリングしていく。また、全国の同社保有ビルに誘致している保育所にユニファのサービス導入支援を行うなど、自社としても待機児童問題の解決と住みやすく、働きやすい地域づくり、女性社会進出を促進する。
ユニファ代表取締役CEOの土岐 泰之氏は「保育園内の手書きの書類を自動化することなどを通じて、保育士が本来行うべき子どもと向き合うことに安心して専念できる環境を構築している。保育士が本来の仕事のやりがいを感じ、保育士の離職率を下げることで待機児童問題の解決に貢献し、更には女性の社会進出を支援していきたい」と語る。
第一生命は2017年から運用収益の獲得と社会的インパクトの創出の両立を意図してベンチャー企業などに投資を行ってきた。対象に、第一号案件のマイクロファイナンス事業支援、以降はソーシャルレンディング事業のクラウドクレジット株式会社、風力発電、高精度の乳がん診断システムなど、12件の投資事例がある。
【参照リリース】第一生命:【インパクト投資】ユニファ株式会社への投資 ~保育園業務へのIoT・AI導入による保育士不足解消を通じた待機児童問題解決に貢献~
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