米コロンビア大学、サステナビリティファイナンスコースのオンライン化を来年度からスタート

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アメリカのコロンビア大学は12月19日、来年度から同大学地球研究所と同大学院(School of Professional Studies)が開講している「サステナブルファイナンス」の専門コースをオンラインでも開講することを発表した。同研究所はこの分野におけるパイオニアとして、企業のサステナビリティとファイナンスを理解し、掛け合せることができる専門家を育成してきた。

学生は従来のキャンパス受講に加え、オンライン、またはその両方の受講スタイルを選ぶことができる。それにより、キャンパスがあるニューヨーク以外の学生にも門戸が開かれることになった。

同大学院のSatyajit Bose 准教授は「昨年来、オンラインでも従来のコースと同じ内容を同じ教授で、また特徴となっている受講生や同窓生同士の交流が築けるかといった検証を重ねてきた。オンライン化によって、学生がどこにいても直ぐに彼らの業務に生かされることを期待する。」とコメントしている。

オンラインコースが設置された背景には、世界的なサステナブルファイナンスへの注目の高まりがある。本コースでは、資本市場におけるESG(環境、社会、ガバナンス)要因の統合による機会やリスク、先進的な資金調達手段、サステナビリティへの取り組みとインフラ融資、責任投資とインパクト投資、環境会計と炭素会計、環境市場といったテーマを取り扱う。

「低炭素経済への移行は従来型投資の常識に対するチャレンジであり、投資家へ戦略の見直しを迫るものだ。サステナブルファイナンスでは今日最も差し迫った課題に対して、次世代型の解決策を授けることになる。」と Dazzle Bhujwala氏は話す。

卒業時には企業会計や金融市場におけるサステナビリティのインパクトを理解し、経営ができるよう、実践的な情報やツールを使った内容が提供される。

「ファイナンスにおけるサステナビリティとは何か?それは資本への理解を通してリピート可能な収益源を探し出すこと。生産物だけでなく自然や人材といったモノが資本に含まれる。サステナビリティを理解することで、どのようにチャンスへと繋げるのか?それは、未だ価値が見出されていないが将来的にそれが広く認められるであろう収益源を見つけ出すことにある。」と Satyajit Bose准教授は著書の中で述べている。

【参照記事】New Online Option for Sustainable Finance Certification Launches Next Year

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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