先日言及した中国のビットコインマイナーへの電力規制について、新たな情報がわかった。
中国人民銀行は、マイニングによる大量の電力消費を行う企業への課税や電力規制などによって事業から徐々に撤退させ、自治体の秩序を保つように地方当局に呼びかけている。そして毎月10日には、地方当局に電気代、土地代、税収、環境保護などの措置に関しての報告を求めることで規制状況の把握をする予定だ。
大幅な規制だが、これは中国におけるマイニングが完全になくなることを意味しているわけではない。現にビットコインのハッシュレートの77.7%は中国のマイナーによるものであり、電力供給の豊富な四川省などでは今でも仮想通貨のマイニングが活発に行われている。
中国は、国内資本を流出させたくないことから仮想通貨以外にも外貨規制やゴールド規制を行っている。中国国内でのICOの全面禁止、取引所の閉鎖、そして今回のマイニング規制の動きが、中国に多くのマイナーを持つビットコインのネットワークに与える影響は小さくないはずだ。今後も注目していこう。
【参照サイト】虚拟币挖矿 大陆出手整治
【関連ページ】ビットコインとは?特徴・仕組み・購入方法
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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