CFLIが報告書「低炭素未来の資金調達」発表、グローバル金融システムによる気候変動への取り組みを促進

気候変動ファイナンス・リーダーシップ・イニシアチブ(The Climate Finance Leadership Initiative、CFLI)は日本時間の9月19日、報告書「低炭素未来の資金調達(Financing the Low Carbon Future)」を発表した。報告書は『低炭素経済への秩序ある移行を支援するために必要な規模と速度で民間の気候変動ファイナンス資金を動員すること』が目的。

今回は、新規の低炭素投資を増やす一方、炭素集約型セクターを積極的に移行するという課題に重点を置いた。秩序ある移行を支援するための民間金融、公的金融、公共政策にわたるパートナーシップの重要性を強調。特に新興市場への投資に重点が置かれている。また、実行可能なクリーンエネルギーのビジネスモデルが既に存在している分野で、さまざまな資金調達戦略を、技術と政策の革新が特に必要な産業と対比し、わかりやすく示した。金融セクター自体に必要とされる移行も認識しており、金融ポートフォリオをより体系的に低炭素の将来に合致させるために有効なツールとインセンティブも盛り込んだ。

今月23日にニューヨークで開幕する「国連気候変動サミット」で事務総長に正式に報告書を提出、さらに25日の「ブルームバーグ・グローバル・ビジネス・フォーラム」で、同報告書で推奨されるソリューションに関連したアクションを発表する予定という。

CFLIは国連気候変動対策特使のマイケル・R・ブルームバーグが結成、アリアンツ・グローバル・インベスターズ、アクサ、エネル、ゴールドマン・サックス、日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、 HSBC、マッコーリーなどが名を連ねる。

発表にあたり、ブルームバーグLPおよびブルームバーグ・フィランソロピーズの創設者であるマイケル・ブルームバーグは「民間部門は、気候変動との闘いにおいて重要な役割を担っており、低炭素社会を構築するためにはグローバルな金融システムを集結することが重要。この報告書に示されているソリューションは、排出量の削減と経済の強化の両方のためのロードマップを提供している」とコメント。

GPIFの水野弘道理事兼最高投資責任者(CIO)は「CFLIの報告書によって、私たちの受益者の共通の目標と責任を示す多くの課題と可能なソリューションが特定された。このような重要な取り組みに貢献できることを嬉しく思う」と表明した。

【参照記事】主要民間機関が結集し気候変動ファイナンスを動員するためのソリューションを提示

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HEDGE GUIDE編集部 ESG投資チーム

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