2021.10.28 仮想通貨マーケットレポート【ビットコインは60,000ドルの節目を下抜け】

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昨日のビットコイン相場は下落。サポートラインとなっていた60,000ドル下値トライ後、突破し58,000ドルまで下落。反発も限定的となりチャートでは下落トレンドがスタートしているようなチャートになってきている。

仮想通貨市場もビットコインの下落幅はまだ限定的な中、アルトコインは大幅下落。最近上昇していたAVAXやSOL等も10%以上の下落を見せており、動きの荒い1日となった。

ビットコインはフィボナッチから見た次のサポートラインと考えているのは56,000ドル付近だが、明確なサポートラインはないため、一旦ショートで攻めることは控え、どこでロングポジションを作っていくかのみを検討。急落時には拾っていきたいと考えているが、一旦56,000ドル付近までの下落を待ちながらも上方向へのトレンド転換の可能性がある場合はエントリーしたいと考えている。

急騰中のSHIBは昨日も引き続き大幅上昇しており、バブルを彷彿させる動き。DOGEの時価総額を一時抜いてきている場面もあるが、上昇している理由が定かになっておらず、理由なき上昇はいずれ終焉する可能性が高いとも言えるだろう。個人的にはこのような通貨は「見て楽しむ」程度に抑えておき、自身の投資には絶対に関わらないほうがいいと提言したい。

仮想通貨市場のニュースとしては、分散型融資プラットフォームのクリームファイナンスがフラッシュローンで攻撃を受けてハッキングに遭う被害が出ており、1.3億円が流出したというニュースが出ている。これを受けてCREAMは急落しており上値の重い展開が継続。

米国株式市場は反落する動き。NYダウが266ドル安という動きの中、NASDAQは横ばいとなっており、NYダウの下落が顕著になっている動きとなった。米国債10年金利は1.51%まで一時低下する動きも見られたが、1.55%で引けており、米国債金利は引き続き上昇方向の目線は変えておらず。ドル円は113円台前半まで下落する動きも見られたが、原油価格が1バレル81ドル台下落する中、円高も一服する動きとなり113円台後半まで反発。

日経平均株価は28,800円付近まで下落してきているが、選挙中ということもあり28,500円から29,000円台前半のレンジで推移しそうな雰囲気となってきており、トレンドが出る気配はあまりない。

昨日はカナダ中銀が債券購入プログラムを中止、そして利上げ見通しを前倒ししたことでカナダドルが上昇している。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12