2021.10.20 仮想通貨マーケットレポート【ビットコインETF上場を背景に堅調な相場展開】

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昨日のビットコイン相場は上昇。昨日は米インベスコ社のビットコインETFがローンチ見送りとなったことが上値を重くしていたが、注目されていたビットコインETF(BITO)の上場によって先物主導で大幅上昇しており、64,000ドル台前半まで上昇する動きに。

上場した時間あたりは上下に乱高下する動きを見せており、一時63,000ドル台後半まで上昇した後、すぐに61,000ドル台半ばまで下落する等一瞬事実売りなのかと感じさせる場面もあった。しかしその後切り返し、64,000ドルまで上昇する動きとなっており、足元ビットコインを売る材料というのはなくなったと考えた方が賢明な状況。

個人的には事実売りを懸念していたため、一旦上場日を消化したことからデイトレードではロング方向でのエントリーで考えておきたい。本日は4月の高値をつけている65,000ドル付近を突破するかに注目。

一旦は65,000ドルタッチはあり得ると考えているため、かなりの短期トレードを行うならロング目線でもいいか。オプション市場でも65,000ドルストライクにポジションが集まっているため、マグネット効果を考えても近づきやすい水準になってきている。しかしここから中期的なロングエントリーは避けたいところであり、押し目を淡々と待つのが賢明と考えている。一旦60,000ドルで利食いを行っているため焦ってエントリーを行う必要はない。

また、出遅れているイーサリアムもビットコイン連れ高となっており、アルトコインに循環する可能性も否定できないことからイーサリアムのロングも保有していて問題ないか。

米国市場は3指数が上昇しS&P500指数は5営業日続伸。引き続き良好な企業決算を背景に堅調な地合いが継続しており、日本株、米国株ともに直近でショートを考える必要性はないような相場展開。ドルは対主要通貨に対して下落しているが、円売り圧力強くドル円は114円台半ばで堅調な推移となっている。

ドル円は全く円高方向に行かないため、115円ターゲットに短期ロングでエントリー。115円を超えてくるとトランプ相場で到達した118円が視野に入るが、輸入物価指数の懸念もあることから、ドル円の急上昇には歯止めをかける可能性が出てきていることは注意か。

特に原油高が進行する中で円安が進行するというのは過去あまりない動きとなっており、日本の輸入物価指数を見ても9月は前年同月比31.3%という1981年最大の伸びを記録していることもあり、為替市場が国内経済に与える影響も考えないといけない水準となっている。

日経平均株価は引き続きロングポジションを保有中。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12